いよいよジブリパークの新エリア「魔女の谷」が本日開園します。オープンを前に『魔女の谷』を訪れたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、新エリアの感動ポイントや注目のスポットを紹介。さらには宮﨑駿監督の近況も語ってくれました。
愛知県長久手市にあるジブリパークは、スタジオジブリの世界観を表現した公園。「魔女の谷」は「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」に続き5つ目のエリア。パークの中で、最も広く『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』といった魔女が登場する作品をイメージしたエリア。ヨーロッパ風の世界観を楽しむことができます。
この日、レストラン「空飛ぶオーブン」に現れた鈴木プロデューサーは、「さっきケーキを食べたから、お腹が破裂しそうなんですよね」と、映画『君たちはどう生きるか』米アカデミー賞長編アニメ映画賞の受賞をスタッフたちから祝われたことを明かし「今日は天気もいいから、歩いてて気持ち良かったです」と挨拶。
ジブリパークの新エリア「魔女の谷」はいよいよ明日オープンです。
鈴木敏夫プロデューサーが開園前日の本日、「魔女の谷」へ。レストランスタッフがアカデミー賞受賞をお祝いしました。 pic.twitter.com/ZiRoPfK6OE— ジブリパーク GHIBLI PARK (@ghibliparkjp) March 15, 2024
「僕も今日初めて『魔女の谷』を見ましてね。ジブリパークの制作現場を指揮した宮崎吾朗くん(敢えての吾朗くん呼び)のことは中学生の頃から知っているんですよ。だから、まさかこうして一緒に仕事をずっとやっていくとは思わなかったんです。
でも「三鷹の森ジブリ美術館」を作り、映画を作り、そしてジブリパークを作る。吾朗くんの仕事はもともと公園に関する仕事で、立体物を扱ってきたんです。映画もさることながら、立体物を作らせたら本領発揮なんだなと改めて思いましたね。
やっぱり「魔女の谷」は面白いし、楽しそうですよね。吾朗くんも本当に満足したんじゃないかな。そんな気がしたし、それが「魔女の谷」を見て回った一番大きな感想。ちょっとうれしかったです。」と笑顔を見せました。
建物がみんな「本物」
「本物」っていうのは本当の建物ってこと
吾朗くんが手掛けたものは全て本物だった
感動したポイントについては「ついね「ハウルの城」とかに目が行きがちなんですけど、特に「魔女の谷」は、建物がみんな本物なんですよね。本物っていうのは本当の建物のこと。通常は柱にしても鉄筋を木材っぽい素材でくるんで、それっぽくすることが多いんですけど、今回、吾朗くんが手掛けたものは(木材も煉瓦も)全て本物!だから、さっき思わず吾朗くんに聞きました『本物のほうが高いの?』って(笑)。費用は同じぐらいって言ってましたけどね」と、ひとつひとつの素材にこだわり、本物の持つ質感を大事にした宮崎吾朗監督の仕事に感動したことを明かしました。
なかでも魅力に感じたスポットを問われると『アーヤと魔女』の「魔女の家」を挙げ「さすが、自分の作った映画だけあるよね。もう細部に至るまで手の内がわかってるわけですよ。さっき彼(宮崎吾朗)のガイドで見て回ったんですけど、やっぱり力入ってましたね。親父(宮﨑駿)の方はそうでもなかったですけど、そうやっていうと問題発言なんですけれど(笑)。非常に自由にのびのびと作ったのが「魔女の家」汚い部屋(ベラ・ヤーガの作業部屋)も、ちゃんと映画と同じように細部に至るところまで再現されていて、僕はとても楽しかったです。」と述べました。
本当はいろんなところからお誘いがあった
「愛知でやろう!」と言い出したのは吾朗くん
「ジブリパーク」のある愛知県は、鈴木敏夫プロデューサーの出身地でもある。「(地元に「ジブリパーク」があるのは)うれしいですよ。うれしいですけど、辛いこともありますよね。自分の生まれ育った所に、こういった形で戻ってくるとは思ってもみなかったので。そのときのエピソードを1つだけ話すと、実はジブリパークをやるにあたっては、日本中、いろんなところからお誘いがあったんです。それで「愛知でやろう!」と言い出したのは吾朗くんなんですよね。それを聞いた瞬間、これは取材対応が大変になるなと(笑)。真っ先に頭に浮かんだのは「取材からどうやって逃げるか」でしたね。」と集まった報道陣を笑わせると続けて「結果として、本当に良かったと思います。吾朗くんはいろんな諸条件を考えた上で、この万博(愛・地球博)の跡地が良いと決めたんでしょうけど、何が良かったかというと(事業主体が愛知県、企画監修がスタジオジブリなど)民と官が一緒にやる面白さ。うまくいった例なんじゃないかと思います。」
宮﨑駿監督の近況は
「パノラマボックス」の制作に取り組んでいる
11日米アカデミー賞を受賞した、宮﨑駿監督の近況については「パノラマボックス」※の制作に勤しんでいることを説明。ジブリパークで見られるチャンスはあるか問われると「チャンスはあるんじゃないですかね。宮﨑駿は1作品ごとに「パノラマボックス」というものを作っていて、これは作品ごとにある設定を立体化したものなんです。だから、もしかしたらジブリパークにもやってくるかもしれませんね。」
※ 「パノラマボックス」ボックスの中を覗き込むと、映画のワンシーン(書き下ろし)が奥行きある絵で展示されていて見る角度で印象が変わる展示物「三鷹の森ジブリ美術館の企画展示で見ることができる。
また、アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した後、宮﨑駿監督と電話で言葉を交わしたことを明かしていた鈴木敏夫プロデューサーは、「実は3月11日の記者会見後すぐに会ってるんですよ。とりとめのない話をしましたよ。まさか一度、引退を発表して、それを撤回して、もう一回映画作りに取り組んだわけでしょう。アカデミー賞がどうのとか、考えていなかった。それどころか歳が歳でしょう。作っているうちに死んじゃうんじゃないかと(笑)。
宮﨑監督は「とにかく最後までたどり着けたことが一番うれしい」それを強く言っていましたね。後に冗談で「いや、僕が言っているのはお金のことだ。鈴木さんがお金を出してくれたから映画が作れたんだよ!」と誤魔化してましたけど、アカデミー賞の話は直接会ってはしていないですね。恥ずかしいじゃないですか。顔を突き合わせてね、「お互い良かったですよね」なんて、この年齢になってもうやりたくないんで(笑)。だからそういったやり取りは電話で話しをしました。」
5つのエリアが完成し、ついにフルオープンを迎える「ジブリパーク」今後については「1つ目は(魔女の谷の開園で)当初の目的である5つのエリアが完成して、そこに満足するのか、あるいはそこへ付け加えていくのかを考えないといけないのと、もう1つは(ジブリパークは)来たお客さんのものじゃないかと思うんです。お客さんがどういう風に面白いのものにしていくのか。それを見ていきたいなと思っています。」と語り「夢としてはいろいろ思います」とも。
時間の経過とともに、味わいを醸し出しているのも「ジブリパーク」の魅力。映画の世界が目の前に広がり、実際に触れたり着たり、匂いをかいだり、五感で楽しめる。まずは、その世界観を楽しんでみては?
引き続きシネピーでは、ジブリパークの魅力を特集。チケットの購入の仕方や無料で楽しめるエリアについても紹介していくので、お楽しみに。
ジブリパークについて
▶ 毎月27日は「愛知県民デー」次回は6月27日(木)
次回6月27日(木)申込み 3月25日(月)10:00~29日(金)23:59
▶ 5月分までのチケットは発売中
チケットは2か月前の毎月10日発売!次回6月分は4月10日(水)より発売
▶ もののけの里では五平餅を焼く炭火焼体験も!ナポリタン味が人気!カレー味も登場?
3月から新チケットに
購入のポイントは?
3月から新しくなった新チケットの要点や変更点を確認したい方に向け、必要最低限の情報をまとめています。お急ぎの方は、こちらをチェック。下記緑のボタンにはBoo-Woo チケットページへのリンクを貼っていますので、あわせてご活用下さい。
Boo-Woo チケット ← 緑のボタンをクリックでBoo-Woo チケットのページに!
もっと詳細を知りたい方は▶ もっと知りたいチケットの買い方 で確認!
チケットは2か月前の毎月10日発売!次回6月分は4月10日(水)より発売となります。
愛・地球博記念公園 MAP
アクセスは、名古屋駅から地下鉄東山線で28分、さらに藤が丘駅でリニモに乗り換え13分ほどで、会場となる愛・地球博記念公園に到着しますよ。
問い合わせ先
株式会社ジブリパーク 0570-089-154(平日 10:00~17:00)
お問い合わせの前に「よくあるご質問」をご参照ください
最新情報は ジブリパーク公式 https://ghibli-park.jp/ ジブリパーク公式Twitter @ghibliparkjp もあわせてチェックして下さいね。
ジブリパーク 開園情報
名称:ジブリパーク 開園日:2022年11月1日(火) 場所:愛・地球博記念公園 住所:愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1 営業時間:平日10:00~17:00 土日祝 9:00~17:00 休園日:毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌平日) ※学校の長期休暇期間は営業 年末年始及びメンテナンスなどの指定日 チケット:予約制、毎月10日発売、 詳細はチケットページをチェック ※別途、発券にあたりシステム利用料(1枚につき110円)が必要になります 購入方法:Boo-Wooチケット などで販売 公式サイト:https://ghibli-park.jp/ スタジオジブリ公式Twitter:@JP_GHIBLI ジブリパーク公式Twitter:@ghibliparkjp 問い合わせ先:株式会社ジブリパーク 0570-089-154(平日午前10時~午後5時) © 2022 Studio Ghibli © Studio Ghibli
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