Ola-!
映画ナビゲーターのヴィトルです。
毎週水曜日は東海ラジオ
『OH! MY CHANNEL!』の番組内で最新の映画を紹介しています。
今回は広瀬すずさん松坂桃李さんW主演の話題作。
2020年に本屋大賞を受賞したベストセラー小説の映画化『流浪の月』を紹介しました。
「物語」
叔母に引き取られて暮らす10歳の更紗(さらさ)は雨の夕方の公園でびしょ濡れになったまま家に帰りたがらずにいました。
そんな少女を見兼ねて19歳の大学生の文(ふみ)が傘を差し伸べて家に来る⁉️と少女を誘いそのまま2ヶ月一緒に過ごしてしまう。
少女からすればすごく楽しい時間に思えたが、やがて文は少女を誘拐した罪で逮捕されてしまう。
更紗は被害者としてのレッテルを貼られながらもやがて大人になり婚約者もできて幸せになるのか?と思いきや‼️
事件から15年後2人は再会してしまう…
今作はずっと思い内容なのですが、その重さにぐーっと引き込まれてしまうんです。
正直な所、僕には最初から最後まで「分かる」
という瞬間が一瞬もなかったですし、観てはいけないものを観てしまった感覚に近かったです。
というより誰かに話す事でやっと気持ちの整理が出来る作品でした。
暗い気持ちの時に観る映画ではないし、かといって元気な時に観てもメンタルが持っていかれる。
ほんといつのタイミングで観たら良いのか分からないです。笑
今作は小説の映画化という事で、とあるカミングアウトをするシーンでは映像だからこそ『見せる』という選択をした場面があり、そのシーンがものすごく鮮明に残っているし、胸が張り裂けそうなくらい衝撃でした。
改めて自分が共感や想像出来ないことを感じて、誰かと共有することこそが映画の醍醐味なのだと感じさせてくれる作品でした。
くれぐれも元気な時に行くことをオススメします。笑
それでは。
また来週〜
チャオチャオ〜
ヴィトル
広告、雑誌、コマーシャルモデルとして東海地区を中心に活動をはじめ、2009年から中京テレビ『ラッキー!!』でテレビデビューし、タ レント、リポーター、また、映画好きが高じて日本の俳優、ジョニーデップ、クリスプラットなどハリウッドス ターなど映画インタビュアーとして活動の場を広げる。イベントは、バブルラン 、ウォーリーラン、ミニオンズランなどランフェ スのMCをきっかけにDJとしてもデビュー。昨年は「あいちトリエンナーレ」にも参加。
2022年製作/150分/G/日本
配給:ギャガ 公開中
(C)2022「流浪の月」製作委員会