松山ケンイチと長澤まさみが“連続殺人犯”役と“検事”役で初共演する社会派エンターテイメント『ロストケア』の特報映像が公開され、主題歌に森山直太朗の新曲「さもありなん」が使われることが明らかになりました。公開は2023年3月。特報映像には、松山ケンイチ演じる殺人を犯した心優しい介護士の斯波宗典と長澤まさみ演じる検事、大友秀美の鬼気迫る緊迫した瞬間が映しだされています。
本作は、『凍てつく太陽』などで知られる葉真中顕が、日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞したデビュー作「ロスト・ケア」。42人をも殺めた未曽有の連続殺人事件を担当する検事の大友秀美が、殺人犯の斯波宗典が対峙し「なぜ彼が殺人を犯したのか?」に迫る社会派エンターテイメント。監督は『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『老後の資金がありません 』の前田哲監督です。
「僕は 42 人を“救いました”…」そう語るのは、介護士でありながら42人を殺害した連続殺人犯・斯波宗典を演じる松山ケンイチ。相対するは、連続殺人犯を裁くため立証する検事・大友秀美役の長澤まさみ。自分のしたことを「殺人」ではなく「救い」だと主張する斯波は白髪でただならぬ過去をもつような佇まいとその信念をもった真っ直ぐな目つきで大友に言葉を浴びせかけます。解禁された特報映像では、大友が斯波の一つ一つの言葉に押されながらも正義を貫き通すため反発する証人尋問シーンが描かれています。
そして、本作の主題歌は聴く人の心に残る数々の名曲を生む森山直太朗が担当。本作のために書き下ろされた新曲「さもありなん」はアコースティックギターのやさしく、繊細な音色が印象的なバラードで、森山本人が「普遍の優しさから⽣まれた⼀曲」と語る楽曲が、劇中をどのように彩るのかも楽しみです。
前田哲監督と森山直太朗からコメントも届いています。
主題歌 森山直太朗
<コメント>
前田監督からお話をいただき「さもありなん」という曲ができました。
介護という⼀つのテーマでも⽣きている⼈の数だけ無数の問題と途⽅もない答えがあって、何が善で悪なのかはそれぞれ倫理観、置かれている⽴場によって異なります。
大切なのはその「異なり」を寄り添い⾒守ること。
是か⾮か、ありか無しかを問い合うより無意識の視点で相手の想いを感じること。
「さもありなん」はそんな普遍の優しさから⽣まれた⼀曲です。
泡と化す宇宙の⾔葉。境のない世界になることを願いながら。
前田 哲 監督
<コメント>
森山直太朗さんに、映画のイメージを掴んでもらうため編集前の⼀部の映像をご覧いただきました。
森山さんは映画のテーマを深いところで感じとられ、私が思い描いていたものからさらに飛躍させた素晴らしいアイデアを提案してくれました。
森山さんが映画と真摯に向き合ってくださった結果。
映画を大きく包み込んでくれた、真の意味での映画主題歌を作ってくれました。
私は初めて聴いた時の、⼼にゆっくりと沁みていき魂が解き放たれる感覚を⼀⽣忘れません。
森山さんに出会えたことは、映画にとっては必然であり、私にとっては感謝とともに貴重な同志を得た気持ちです。ありがとうございました
『ロストケア』は2023年3月全国公開予定です。
作品紹介
連続殺人犯と検事 お互いの正義をかけた対決
早朝の民家で老⼈と介護センター所長の死体が発⾒された。犯⼈として捜査線上に浮かんだのは死んだ所長が務める訪問介護センターに勤める斯波宗典(松山ケンイチ)。彼は献身的な介護士として介護家族に慕われる⼼優しい青年だった。検事の大友秀美(長澤まさみ)は斯波が務める訪問介護センターで老⼈の死亡率が異常に高いことを突き止める。この介護センターでいったい何が起きているのか?大友は真実を明らかにするべく取り調べ室で斯波と対峙する。「私は救いました」。斯波は犯行を認めたものの、⾃分がした行為は「殺⼈」ではなく「救い」だと主張する。斯波の⾔う「救い」とは⼀体何を意味するのか。なぜ、⼼優しい青年が未曽有の連続殺⼈犯となったのか。斯波の揺るぎない信念に向き合い、事件の真相に迫る時、大友の⼼は激しく揺さぶられる。
映画『ロストケア』 監督:前田哲 脚本:龍居由佳里 前田哲 原作:「ロスト・ケア」葉真中顕 著/光文社文庫刊 主題歌:森山直太朗「さもありなん」(ユニバーサル ミュージック) 音楽:原摩利彦 出演:松山ケンイチ 長澤まさみ 鈴鹿央士 坂井真紀 戸田菜穂 峯村リエ 加藤菜津 やす(ずん) 岩谷健司 井上肇 綾戸智恵 梶原善 藤田弓子/柄本 明 配給:⽇活 東京テアトル 公式サイト:https://lost-care.com/ 公式Twitter: @lostcare_movie ©2023「ロストケア」製作委員会