映画ナビゲーターのヴィトルです。
毎週水曜日は東海ラジオ
『OH! MY CHANNEL!』の番組内で最新の映画を紹介しています。
今回は、大前さんの代打で前のアナウンサーです。ありがとうございました♪
今回は記憶を巡る親子の物語『百花』
今作の監督を務められた川村元気さんはこれまで”電車男”に始まり”悪人””モテキ”や”君の名は”など40作品をプロディースされて来たヒットメーカーでご自身でも『世界から猫が消えたなら』などの小説も書かれています。
そして今回、満を持して監督業に乗り出したデビュー作がこの作品。
公開される前から話題になっておりました。
ストーリー
レコード会社に勤務する泉(菅田将暉)とピアノ教室を営む母親(原田美枝子)は、過去に起きたある「事件」をきっかけに互いに心の溝を埋められずにいました。
そんな中、母親が認知症だと診断されてしまいその日から<記憶を失っていく母>と向き合うことになる。
するとある日、母親が突然「半分の花火が見たい」と不可解な言葉を発するようになり、その言葉の「謎」が解けた時、母の本当の愛を知ることになる…
認知症を患い、いろんな事を忘れていく母親とどうしても忘れられない出来事が引っかかり続ける息子との”記憶”をテーマにした物語。
この作品はいろんなシーンで画面の隅々まで細かい演出がされている印象でした。
例えば、母親が認知症を患い突然、家の中で迷子になる。
日常生活の中で記憶が交錯していく様子をワンシーン、ワンカットで撮られている。
それが凄く印象的でした!
また今作は重たいテーマですが、誰でも覚えていることもあれば忘れちゃう事もあるよね?その強弱が違うだけ!というフラットな描き方をされているので凄く見やすかったです。
そこに親子愛も加わり最終的に映画を観終わった後、思わず母親に連絡したしてしまいました。笑
母親の存在ってなんだろう⁇と考えさせてくれる映画です。
記憶を失っていくほど愛を取り戻していく親子愛を描いた作品『百花』
ぜひ、劇場でご覧ください。
それでは。
また来週〜
チャオチャオ〜
「百花」プレゼントページ
作品概要
作品名:『百花』 監督 :川村元気 脚本 :平瀬謙太朗、川村元気 音楽 :網守将平 原作 :川村元気「百花」(文春文庫刊) 主題歌:KOE「Hello, I am KOE」 出演 :菅田将暉 原田美枝子 長澤まさみ/北村有起哉 岡山天音 河合優実 長塚圭史 板谷由夏 神野三鈴/永瀬正敏 配給:東宝 公式サイト https://hyakka-movie.toho.co.jp/ 公式Twitter @movie_hyakka ©2022「百花」製作委員会
ヴィトル
広告、雑誌、コマーシャルモデルとして東海地区を中心に活動をはじめ、2009年から中京テレビ『ラッキー!!』でテレビデビューし、タ レント、リポーター、また、映画好きが高じて日本の俳優、ジョニーデップ、クリスプラットなどハリウッドス ターなど映画インタビュアーとして活動の場を広げる。イベントは、バブルラン 、ウォーリーラン、ミニオンズランなどランフェ スのMCをきっかけにDJとしてもデビュー。昨年は「あいちトリエンナーレ」にも参加。