どまんなかアニメ映画祭が開幕!アニメのレジェンドたちが集結する3日間

第1回となる「どまんなかアニメ映画祭」が5月17日に開幕。そのオープニングセレモニートークイベントが、名古屋ミッドランドスクエア シネマで行われ、元「月刊ニュータイプ」編集長で、映画プロデューサーの井上伸一郎さん、アニメプロデューサー、一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟代表理事の植田益朗さんらが登壇。近藤良英 映画祭総合プロデューサーとともに、上映作『機動戦士ガンダムⅠ』(1981)の公開時を振り返り、2万人以上のファンが集結した伝説のイベント「アニメ新世紀宣言」の秘話を披露しました。

セレモニー冒頭で挨拶した服部徹氏 映画祭実行委員長

近藤良英 映画祭の総合プロデューサー「今回上映する作品は、30年40年経ってもエネルギーがほとばしっている作品ばかり、ぜひ映画館のスクリーンでその熱気を体感していただきたいです」

「最近、富野喜幸監督がヨウジヤマモト着ないんで、私が着るようになりました」と挨拶する井上伸一郎さん

「名古屋は『機動戦士ガンダム』の聖地!映画っていうのは大きいスクリーンで観るために作ったものだから、この3日間楽しんで欲しい」と植田益朗さん


りんたろう監督の『幻魔大戦』のトークでは、丸山正雄プロデューサーとインタビュアー原口正宏さんが本音トークを繰り広げました。

丸山正雄プロデューサーもこの笑顔

『王立宇宙軍オネアミスの翼』山賀博之監督とインタビュアーの氷川竜介さん


今回、会場前に展示された数々の資料はなんと映画祭の総合プロデューサー近藤さんの私物だそう

熱いファンからの質問にも、笑顔で答えていた山賀監督

山賀博之監督は次世代のクリエーターたちに「もう少しめちゃくちゃなことをやる方が面白いし、観客もめちゃくちゃな作品を観たいと思っている。誰が責任をとるんだ…という話にはなってくるけど、頑張った作った上で世界を広げるような映画を作って欲しい」とエールを送りました。

大友克洋監督の『AKIRA』のトークでは音楽監督を務めた明田川進さんが登場!インタビュアーの原口正宏さんが、資料をまじえながら奥深い映画の音の世界をわかりやすく解説してくれました。

オープニングを飾るのは『機動戦士ガンダム I』 (C)創通・サンライズ

「どまんなかアニメ映画祭」は19日(日)まで、ミッドランドスクエア シネマで行われ全10作品を上映。「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインを手掛けた安彦良一さんや、アニメーターの板野一郎さんなど、アニメ界のレジェンドたちがゲスト登壇し、トークを繰り広げます。

チケットは、特別鑑賞料金2800円均一。
購入は http://www.midland-sq-cinema.jp/ot/check/

どまんなかアニメ映画祭公式
https://domannakaanime.com/

● 5月17日(金)
『機動戦士ガンダム I』(富野喜幸総監督 1981 年公開)
ゲスト:井上伸一郎、植田益朗

● 5月18日(土)
『機動警察パトレイバー2 the Movie』(押井守監督 1993 年公開)
ゲスト:伊藤和典、出渕裕 インタビュアー:森川嘉一郎
『機動戦士ガンダムII哀・戦士編』(富野喜幸総監督 1981 年公開)
ゲスト:板野一郎 インタビュアー:氷川竜介
『ルパン三世 カリオストロの城』(宮崎駿監督 1979 年公開)
ゲスト:友永和秀 インタビュアー:原口正宏
『超時空要塞マクロス愛・おぼえていますか』(石黒昇、河森正治監督 1984 年公開)
ゲスト:河森正治、板野一郎 インタビュアー:氷川竜介
『幻魔大戦』(りんたろう監督 1983 年公開)
ゲスト:丸山正雄 インタビュアー:原口正宏

● 5月19日(日)
『王立宇宙軍オネアミスの翼』(山賀博之監督 1987 年公開)
ゲスト:山賀博之 インタビュアー:氷川竜介
『AKIRA』(大友克洋監督 1988 年公開)
ゲスト:明田川進 インタビュアー:原口正宏
『ヴイナス戦記』(安彦良和監督 1989 年公開)
ゲスト:安彦良和、佐野浩敏 インタビュアー:氷川竜介
『機動戦士ガンダムIIIめぐりあい宇宙編』(富野喜幸総監督 1982 年公開)
ゲスト:安彦良和 インタビュアー:氷川竜介

集まったファンたちのほとばしるエネルギーで体感温度のあがる映画祭、第2回、第3回と続けるだけでなく、日本のどまんなか(愛知)から、世界に向けてアニメーションの魅力を発信していく映画祭になれば、そう思わずにはいられない熱量を感じます。

取材・文 にしおあおい( シネマピープルプレス編集部

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