『ペンギン・ハイウェイ』『泣きたい私は猫をかぶる』などで知られるスタジオコロリドの長編アニメーション映画第3弾『雨を告げる漂流団地』の全国劇場キャラバンin名古屋が8月20日、109シネマズ名古屋で行われ、石田祐康監督と齋藤響プロデューサーが舞台挨拶に登壇。司会をシネマピープルプレスの編集長でもある松岡ひとみが務め、監督もリラックスして映画をPRしました。
同作は、同じ団地で育った小学6年生の幼馴染、航祐(こうすけ)と夏芽(なつめ)が、仲間たちとともに取り壊し前の団地に忍び込んだことから始まるひと夏の冒険ストーリー。子どもたちを乗せた団地が、大海原を漂流する。
目次
地元での舞台挨拶に石田祐康監督も饒舌
地元(愛知県美浜町)出身の石田祐康監督は「名古屋駅に降りた途端、同行するメンバーに『この金時計で待ち合わせをして…あの映画館はたぶんあそこにあるんですよ』みたいな話をしてました(笑)いろんな思いが去来しますし、やっぱり土地土地にいろんな思いが宿ってしまっているんですよね」と明かすと、齋藤響プロデューサーも「(名古屋に)着いた途端に饒舌になられたので、ホームグラウンドなんだなと思いました」と明かしました。
子どもたちが冒険する時、乗り合わせる船はなんだろう?
タイトルにもなっている漂流する団地について石田監督は「子どもたちが走り回って冒険をする…具体的に言うと海に漂流する時に乗り合わせる船はなんだろう?って考えた時に団地が浮かびまして、僕トップガンが昔から好きなんですけど、そこでいう空母が団地で、本来海の上をいかないもの、そのために作られていないもの、団地が漂流している絵がなんか気に入ってしまいまして、舞台は団地にしました」
プロデューサーの齋藤氏は「子どもたちが本当にいきいきしていて、シリアスなシーンもコミカルなシーンも子どもたちが本当にリアルなんですよ。映像の力ももちろんありますし、田村睦心さん、瀬戸麻沙美さんらキャストの声の力もあって、すごく命の宿っている作品になっているので、そこをぜひ観て欲しいです。あと音楽、ずっと真夜中でいいのに。さんが挿入歌と主題歌を書き下ろして下さってるんですけど、それが魅力的で映画館のいい音響で聴けるのは貴重な体験ができるんじゃないか」と作品をアピールしました。
石田監督は雨男?今回のイベントでは?
ほぼほぼ海の上で物語が展開する本作、水の表現について石田監督は「水成分が好きで、学生時代に作っていたのもまさにそうで、水たまりに反射する風景だとか、今回も漂流するって言ってるだけあって、画面の6割7割は海で埋め尽くされてるんです。絵作りの上ではちょっと頑張って、でかつ『雨に告げる…』って言ってるだけあって、重要な局面では、今回こそなんとか大丈夫だったんですけど、たいがい雨になっちゃうんですよ。雨には、ちょっとした思い出もあったりして、モチーフになってたりもするんです」と雨男を告白した。
ちなみに、この日イベントが行われてる時間は、もっていたのですが、そのあと雨降ってきました。
最後に石田監督が「団地に乗って、一緒に漂流するような気持ちで観ていただけると幸いです」と締めくくりました。
【動画】石田祐康監督インタビュー
【動画】映画『雨を告げる漂流団地』本予告映像
『雨を告げる漂流団地』は、9月16日から全国ロードショー。同日Netflix全世界独占配信開始。
作品紹介
突然不思議な現象に巻き込まれた子どもたちの冒険劇
まるで姉弟のように育った幼なじみの航祐と夏芽。
小学6年生になった二人は、航祐の祖父・安次の他界をきっかけにギクシャクしはじめた。
夏休みのある日、航祐はクラスメイトとともに取り壊しの進む「おばけ団地」に忍び込む。
その団地は、航祐と夏芽が育った思い出の家。
航祐はそこで思いがけず夏芽と遭遇し、謎の少年・のっぽの存在について聞かされる。
すると、突然不思議な現象に巻き込まれ…気づくとそこは、あたり一面の大海原。
航祐たちを乗せ、団地は謎の海を漂流します。
はじめてのサバイバル生活。力を合わせる子どもたち。
泣いたりケンカしたり、仲直りしたり?
果たして元の世界へは戻れるのでしょうか?
ひと夏の別れの旅がはじまります…。
『雨を告げる漂流団地』 監督・脚本:石田祐康 主題歌・挿入歌:「消えてしまいそうです」ずっと真夜中でいいのに。 声の出演:田村睦心 瀬戸麻沙美 村瀬歩 山下大輝 小林由美子 水瀬いのり 花澤香菜 島田敏 水樹奈々 配給:ツインエンジン/ギグリーボックス 公式サイト: https://www.hyoryu-danchi.com/ 公式Twitter: @Hyoryu_Danchi ©コロリド・ツインエンジンパートナーズ
関連記事