メジャーとインディーズの垣根を越えて映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト『MIRRORLIAR FILMS Season7』が5月9日より伏見ミリオン座ほか全国の劇場で公開となります。
実はこのプロジェクト地域と連携しながら、地方創生や人材育成にも取り組んでいて、Season7では、愛知県の東海市と連携
加藤浩次監督と加藤シゲアキ監督が東海市で撮影を行い、5月1日にオープンを迎えた東海市創造の杜交流館では、そのオープニングイベントとして「ミラーライアーフィルムズ 東海市プレミア上映祭」を開催。
ゴールデンウイークの5月4日、同所には、加藤浩次監督、加藤シゲアキ監督をはじめ、雛形あきこさん、榊原有佑実行委員長、阿部進之介プロデューサー、武田成史監督、香月彩里監督、坂本ショーン監督らが来館。
映画の先行上映や舞台挨拶、トークイベントに地域特別制作作品『空への足跡』のお披露目上映や、動画コンテストの授賞式など、多彩な企画が行われました。
オープニングセレモニーでは、花田勝重東海市市長らが挨拶。初の映画制作を行うという試みに、花田市長は「この1年間、いろんな思いが集まって制作されたこの映画を、新たな交流館からスタートできること、本当に嬉しく、誇りに思っております」と挨拶し、「東海市の皆さんが作り上げた未来やこの街への思いを未来へと繋いでいきたいと思っております」と改めて決意を語りました。
ちなみに、東海市創造の杜交流館では、映像ホールや多目的ギャラリーをはじめ、収録撮影スタジオや編集室も完備。ボーカルやナレーションの収録が行えたり、そのまま音響を調整したりもできるので、新たな映像制作の拠点となりそうです。
少し脱線してしまいましたが、この日注目を集めていたのが、加藤浩次監督と雛形あきこさんの『Victims』、加藤シゲアキ監督の『SUNA』のスペシャルトークショー。
2作品は、東海市で撮影されたこともあり、阿部進之介プロデューサーがホストを務め地元ならではの裏話や『MIRRORLIAR FILMS Season7』の制作秘話をたっぷりと語りました。
『Victims』で監督デビューした加藤浩次さんは「僕、今回初めてこのプロジェクトに参加させてもらったんですけど、面白い試みだなって思いました。日本でも、もっと広がっていけば…」と企画の面白さを語りました。
撮影に関しては「15分のショートフィルムなのに30分ぐらいになって」と苦笑。ワンシチュエーションなので、ワンシーンも落とせないし、台詞を次の台詞に重ねたりして」と工夫したことを明かし「最後はスタッフ全員集めて『ここ1秒落としませんか?』」と秒単位で編集したことを披露。
雛形あきこさんも「脚本を読んだ時よりも、スピード感があって、想像していたよりも映像になった方が面白くなっていました。音楽もカッコよかったです」と笑顔でコメント
すると、加藤監督が「編集で(雛形さんのシーンを)切っちゃったけど不満はない?」と聞く場面も、雛形さんは「不満はないですよ。不満があるとしたら髪型ぐらい」と加藤監督の髪型に言及し、会場の笑いを誘いました。
また阿部進之介プロデューサーが「撮りたいものを15分にギュッと濃縮したからテンポがでたのでは?」と言及。加藤監督も「確かに、ギュッとしたことで緩急をつけれた、濃厚になったかもしれませんね」と話しました。
最後に雛形さんが「いろんな作品があって、それぞれ違うので楽しめると思う。ぜひ楽しんで」と締めくくると、「東海市の方々には、たくさん助けていただいて、ご飯を食べに行ったりカラオケに行ったりもしました。東海市は人がよくていい街だなって思います。僕に何かできることがあれば協力しますので、一緒に盛り上がって参りましょう!」とエールを送りました。
続く『SUNA』では、加藤シゲアキ監督が登場。
ロケ地探しは難航?
「砂がない」というまさかの事態に!
砂を探すところからスタートしたことを明かしました。
ほかにも、劇中でバディを組んだ正門良規さんの役づくりに助けられたという話や、監督と俳優を兼務する難しさを語り、会場に集まった地元の人やファンも興味深く聞き入っていました。
最後は「短編映画ならではの5作品だとも思いますし、バリエーション豊富な、個性が際立った作品ばかりで濃密な1時間、ぜひこの機会に楽しんで欲しい」と作品をアピール。さらに、「『SUNA』の感想も、一緒に見た人たちと語りあってもらえたら嬉しいなと思います」とメッセージを寄せました。
そして、フィナーレを飾るクロージングセレモニーでは「10年後のあなたへ」をテーマにした動画コンテストに感動した加藤浩次監督。「映画は年齢を選ばない、映画を通じた交流がこれからの課題解決にも繫がるのでは…」と話し、ここから人のつながりが生まれ、新しい未来が始まるようにと願いをこめながら、1.2.3ダーっという気合いで締めくくられました。
映画『MIRRORLIAR FILMS Season7』は2週間限定上映。大ヒット公開中です。
『MIRRORLIAR FILMS』とは
2020年より始動した、伊藤主税、阿部進之介、山田孝之らがプロデュースする『MIRRORLIAR FILMS』(ミラーライアーフィルムズ)。2024年のSeason6までに著名クリエイターから一般公募まで、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなどが監督した47本の短編映画を劇場公開し、MIRRORLIAR FILMSは全国の地域と連携しながら映画制作を通じた地方創生や人材育成にも取り組んでおり、愛知県東海市と連携しているSeason7では加藤浩次、加藤シゲアキが監督として参加。2人が東海市で撮影した短編映画に加え、クリエイター育成・発掘を目的に国内外の公募から選出された3作品とともに、オムニバス映画として発表する。2025年以降は、米ハリウッドで開催されているグローバル・ステージ・ハリウッド映画祭とのクリエイター育成に関するコラボレーションを予定しており、日本のクリエイターを世界に紹介するプラットフォームとしても期待されている。
製作:伊藤主税 阿部進之介 山田孝之 関根佑介 松田一輝
支援:東海市 プロデューサー:大橋和実 川原伸一 榊原有佑 下京慶子 三輪夕奈 西原一憲 制作:and pictures
宣伝:ローソンエンタテインメント 配給:アップリンク
公式サイト https://films.mirrorliar.com/
©2024 MIRRORLIAR FILMS PROJECT
おすすめ記事
1
2