「犬も食わねどチャーリーは笑う」
結婚4年目の仲良し夫婦・裕次郎と日和 。
ところがそれは上部だけ。
日和がSNS の〈旦那デスノート〉で、裕次郎への不満を吐き散らしていたことが発覚！
壮絶な夫婦のバトルが始まる。
「旦那デスノート」
〈旦那デスノート〉によって妻の恐ろしい本音が明かされる前半は、軽いブラックコメディかと思っていたけど、思いの外ウェットな雰囲気もあり。
ベースにあるのは夫婦の関係を見つめ直し、家庭円満の極意を描く物語だった。
ぶつかり合い、泣いて叫んで走って笑って、できていく2人だけの夫婦のカタチ。
夫婦は育った環境が違う他人同士。
長年一緒にいたって相手の全てを理解するなんて無理。
だからお互いを思いやり、ちゃんと向き合って、言葉で気持ちを伝えることが大切なんだなと改めて。
監督は『箱入り息子の恋』『台風家族』の市井昌秀。
上記2作に続くオリジナル脚本だそうだけど、今の時代にオリジナルで映画を撮れるってすごいね。
キャストも魅力的な顔ぶれ。
独立してから役の幅が広がった香取慎吾が、鈍感なうんちく夫・裕次郎を好演。
筋トレしてる割には締まりきってないゆるマッチョな体型に親近感。
妻をイラつかせる彼の口グセ「いい意味で」。私もちょいちょい使ってる。気をつけないとw
妻・日和役の岸井ゆきの。
最近ブチ切れて毒を吐いてばっかりな気がするけどw個人的に苦手なキャラも彼女が演じてると、なんとなく受け入れられるから不思議。
そんな2人のほかにも個性派俳優たちが、強烈なキャラクターを快演。
お気に入りは眞島秀和演じる日和の上司。
「イケメン風」なキャラクターに笑ったw
フォトdeシネマ
さて今回の写真のアイテムはキーマカレーとレジ袋。
裕次郎が〈旦那デスノート〉に、自分のことが書かれていると気付くきっかけのひとつキーマカレー。
そして裕次郎と日和の思い出のアイテム レジ袋。
当人たちにしかわからない些細な出来事が、意外に大切だったりするんだよね。
映画ライター 尾鍋栄里子（おなべえりこ）
映画館バイト→雑誌映画担当→映画ライターと、人生の半分を映画業界の片隅で生きる名古屋人。 朝日新聞、中日新聞、フリーペーパーなどで映画紹介記事を執筆中。 映画フリーペーパー C2【シーツー】web版ブログ〝オー！ナイス！”不定期掲
