ハリウッド進出と同時に“原点回帰” 園子温監督 「エッシャー通りの赤いポスト」監督・俳優インタビュー

 

自主映画からキャリアをスタートさせて、「愛のむきだし」「冷たい熱帯魚など、強烈な個性を色濃く反映させた傑作・怪作を生み出してきた園子温が、インディーズ映画に帰ってきました。

「忘れかけた感覚が戻ってきた」と語る「エッシャー通りの赤いポスト」は監督が映画を作ることで原点回帰を遂げました。

 

 

 

 

ワークショップに参加した選抜51人のドキュメンタリー映画のような青春群像劇。

 

 

 

 

 

撮影から2年半たったいま、全国公開となり参加した俳優達と共に名古屋シネマテークの上の階にある、

園子温が寝泊まりしていたという懐かしの部屋で熱き想いを語ってくださいました。

 

園子温監督

監督・脚本・編集・音楽:園子温

1961年生まれ、愛知県出身。86年、ぴあフィルムフェスティバル入選『俺は園子温だ!』で監督デビュー。翌年、『男の花道』で同フェスティバルグランプリを受賞。98年、『部屋』にてサンダンス映画祭特別賞受賞。以後、『自殺サークル』(02)、『紀子の食卓』(05)、『愛のむきだし』(08)、『冷たい熱帯魚』(10)、『ヒミズ』(11)、『希望の国』(12)、『地獄でなぜ悪い』(13)など多くの作品で国内外問わず様々な映画賞を受賞している。今年、ハリウッドデビュー作となった『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』が公開され、WOWOWオリジナルドラマ「キン肉マン THE LOST LEGEND」には「園子温」本人役で出演。監督・脚本・編集・音楽を手がけた本作は、第49回モントリオール・シネヌーヴォー映画祭観客賞受賞、ベルリン批評家週間でも上映されている。

 

STORY

エキストラでいいんか!?
人生のエキストラで!?立ち向かえ――

鬼才のカリスマ映画監督・小林正(山岡)は新作映画『仮面』に、演技経験の有無を問わず広く出演者を募集する。浴衣姿の劇団員、小林監督の親衛隊である“小林監督心中クラブ”、俳優志望の夫を亡くした若き未亡人・切子(黒河内)、殺気立った訳ありの女・安子(藤丸)、プロデューサーにまとわりつく有名女優など様々な経歴の持ち主たちが、オーディション会場に押し寄せて来る。それぞれの事情を持った参加者たちは、小林監督の前で語り、演じて見せる。 一方、助監督のジョー(小西)たちに心配されながら、脚本作りに難航する小林の前に、元恋人の方子(モーガン)が現れる。彼女は脚本の続きを書いてくれるという。1年前のある出来事を忘れることが出来ない小林は、方子に励まされながら『仮面』に打ち込み、刺激的な新人俳優たちを見つけ出すことで希望を見出すが、エグゼクティブプロデューサー(渡辺哲)からの無理な要望を飲まなければならなくなる。自暴自棄に陥った小林は、姿が見えなくなった方子を探すが……。

2020年製作/146分/G/日本
配給:ガイエ

「エッシャー通りの赤いポスト」 https://escherst-akaipost.jp/

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