ブログの女王と食卓の革命家のトゥルーストーリー

最近、LAURAブロガーさんたちがたくさん書き始めたので、
まけるものかー(笑)と前以上にブログを意欲的に書く気になっている松岡です。

さて、ブログの女王の先駆者ジュリー・パウエルってご存じ?
物書きの夢を諦め、9・11の被害者電話相談の派遣社員だったジュリー。
突如ネット上にあらわれ有名になったのは2002年。
有名になったきっかけは、1950年代フツーの主婦からフランス料理をアメリカの家庭のキッチンへと広めた料理研究家の先駆け ジュリア・チャイルドの初出版本に載っている全524レシピを(フランス料理)を一年かけて作る、そしてその様子をブログに書くという大胆な冒険をはじめたことから人気を博し、2005年初のブログ本をだしました。
50年前と現代。ジュリアとジュリーは料理への情熱を自分で発見しそれを通じて人生を大きく変えたのです。

その映画化が「ジュリー&ジュリア」12・12公開。

監督は「めぐり逢えたら」「ユー・ガット・メール」のノーラ・エフロン。お得意の恋に仕事に悩む女性といえば、エフロンといわれるほど女性の気持ちをよく把握した脚本は世界中の女性を虜にしました。
今回は距離ではなく、時を超えたお話です。
全米ではエフロン作品ナンバーワン成績で大ヒットを記録しています。

「女性の仕事のありかた」「ブログ」「料理」「結婚生活」・・・映画に登場する数々のキーワードにわたしにはどれもリンクしちゃいました。

ジュリーがブログを書き始めたのは2000年。まだ一般にブログが滲透していない頃ですね。
ちなみに私が書き出したのは2004です。これでも早いほうといわれたなぁ

さて、何をしても長続きしないジュリーですが、ジュリアが料理研究家になるまでを
自分の料理ブログを通じてオーバーラップして書いていくというというのは、
自分の小さなキッチンが世界へと広がっていく、繋がっていくのです。
ブログが出版されるというのは
2002年の話だからこそ起こった「奇跡」だと思いますが、
ネット上で文章を書くことの喜びを伝える映画はいままであったかな?
電車男は2ちゃんねるだからちょっと違いますよね。

本作の魅力は、
ブログのはなしだけじゃなく、
妻が夢を叶えるには夫の協力が必要だってこと、
食べるのが好きだったフツーの主婦が有名な料理学校に通ったのがきっかけで
アメリカの食卓に革命をおこしたトゥルーストーリー、
もちろん登場するフランス料理の美味しそうなこと!
山ほど褒めることはありますが、
私が一番共感したのは、夫婦のありかた。
映画に登場する夫達は妻を全面的にバックアップ。ケンカもするけど忍耐強くサポートしてくれるのです。夫にこんな風になってほしい。無理強いしてもだめです。バランスが大事なんだな〜って改めてこの映画をみながら思いました。

ジュリアを演じるメリル・ストリープ
ジュリーを演じるのがエイミー・アダムス。
ふたりともすごくよかった。
とくにジュリアは甲高い声と不思議ちゃんだったとのことで、メリルはなんなくその役をキュートにえんじています。

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