伊藤さとりの映画で人間力UP! 映画「僕と彼女とラリーと」森崎ウィンさん

「肩書からの自由と森崎ウィン」

 

今年は『都会のトム&ソーヤ』や『僕と彼女とラリーと』の舞台挨拶でご一緒する機会が多い森崎ウィンさん。

彼の豪快なワッハハという大きな笑い声が、邪気を祓うことを私は知っております(笑)更に言うと出会いは行定勲監督の『パレード』だったような気がしていて、礼儀正しい青年であったというのが当時の印象です。そんな森崎さんがスティーヴン・スピルバーグ監督の『レディ・プレイヤー1』に出演したのには度肝を抜かれ、ひとりで勝手にそれまでの道のりを想像して胸いっぱいになる始末。その理由は、いち映画司会者というだけでなく、インタビュー番組もあったりするのでよく再会している分、俳優陣の成長を見守る”近所のおばちゃん”的感覚からでしょうか。

そんな森崎ウィンさんの新作『僕と彼女とラリーと』は、愛知県豊田市と岐阜県恵那市で撮影された映画であり、亡き父の願いだったラリーにかける青年と、彼や父親と繋がっている人々の温かい愛により夢を叶える青春ストーリーです。森崎ウィンさんはその主人公であり、幼馴染に深川麻衣さん、兄には佐藤隆太さん、亡き父親が西村まさ彦さん、父の親友には竹内力さんと、ワクワクするキャスティングが実現。そこに愛知県小牧市出身の田中俊介さんも出演し、主題歌「JOYRIDE」にいたっては愛知県豊田市出身の加藤ミリヤさんという地元愛まで詰まっている映画なのです。

 

その映画の完成披露試写会が東京で開催されまして、森崎ウィンさんが劇中のレーシングスーツでお一人登壇、サポートとして司会を担当したのでした。写真は舞台裏でのショット。その前に撮影した私のインタビュー番組で森崎ウィンさんはこんなことを言っていました。「バラエティに出る時、肩書きを必要とされるんですが、僕の場合は歌も歌っているので”アーティストと俳優でいいですか?”と聞かれるんです。だけど正直、どうでもよくて子供達を笑顔にする”エンターテイナー”になりたいと思って、好きな歌や演技をしているだけなんです」

 

 

 

 

 

 

以前、アーティストとしてインタビューをした時も、生まれ故郷であるミュンマーの子供たちが、自分の姿を見て夢は叶えられると思って欲しい、と語っていたのですが、森崎ウィンさんの姿を見ていると”ひとつのことを極めた人が恰好良い”とどこかで思い込んでいる自分の固定概念に気付かされました。

今やYouTubeやSNSの発展により、興味のあることにどんどん挑戦し、どれが自分に向いているのか、どんなことをしている時が活き活きしているのか、自分の力で才能を開花させる若者が増えています。

もう肩書きやフォロワー数で人を判断することを辞め、その人自身の行動や言動を見つめ、その人と自分が組んだらどんなことが出来るかを共に考えて進む時代なのかもしれません。個々を認め合い、向上し合うことで面白いことが生まれることに気付き始めた現代社会。肩にハマろうとせず、何者かになろうとせず、人目を気にせず、自分のやりたいことを臆せずにチャレンジすることで人は輝き、その行動を周囲に伝えることで場合によっては仕事に繋がるのです。

 

 

 

 

ちなみに『僕と彼女とラリーと』では、あるシーンで森崎ウィンさんが野外でちらりと歌を歌うのですが、そのメロディは本作のオリジナル脚本も務める塚本連平監督からのアイデアで森崎ウィンさん自身に作ってもらったそう。それこそ、アーティストの一面も持つ森崎ウィンだから成し得た名シーンなのであります。好奇心は素晴らしい宝。だからやりたいことがあれば、肩書きにとらわれずやってみたらいい。森崎ウィンさんを見ているとそう思えてくるのですよ。

 

映画パーソナリティ 伊藤さとり

ハリウッドスターから日本の演技派俳優まで、記者会見や舞台挨拶MCも担当する。全国のTSUTAYA店舗で流れる店内放送wave−C3「シネマmagDJ、俳優対談番組『新・伊藤さとりと映画な仲間たち』(YouTubeでも配信)、東映チャンネル×シネマクエスト、映画人対談番組『シネマの世界』など。NTVZIP!」、CX「めざまし土曜日」TOKYO-FMJFN、インターFMにもゲスト出演。雑誌「ブルータス」「Pen」「anan」「AERA」にて映画寄稿。日刊スポーツ映画大賞審査員、日本映画プロフェッショナル大賞審査員。

 

 

 

 

 

映画「僕と彼女とラリーと」

[キャスト]

森崎ウィン 深川麻衣

佐藤隆太、田中俊介、小林きな子、有福正志、 小林涼子、よしこ(ガンバレルーヤ)、竹内力、西村まさ彦

[監督・脚本]塚本連平

[主 題 歌]JOYRIDE / 加藤ミリヤ

[公 開] 10月1日(金)全国ロードショー 9月24日(金)愛知・岐阜 一部劇場 先行公開

製 作:『僕と彼女とラリーと』製作委員会 / 制作:RIKIプロジェクト

配 給:イオンエンターテイメント / スターキャット

コピーライト:Ⓒ2021『僕と彼女とラリーと』製作委員会

日本/カラー/16:9/5.1ch/107分

公式サイト▶\b0https://bokukano\b0-\b0rally.com \b0公式\b0Twitter\b0▶\b0@bokukano_rally \b0

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