映画で泣く。

最近泣いた映画はありますか?

わたくしはミッキー・ロークのレスラー以来。

ウルウルときたのはありますけどなかなか号泣ってのはないですね。

ところが今回きちゃったよ!

貧乏、子供、犬、人の死という4大泣ける泣かせる反則映画「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」。
監督は、「東京タワーオカンとボクと、時々おとん」の松岡錠司監督です。
このひとの映画はほとんどハズレなしなんですよ。
泣ける条件がこれだけそろっていると、これでもかこれでもかと音楽やら、泣き顔のアップで泣かせるという姑息な手を使った演出が多いのですが、
スノプリは違う。
泣ける4大要素に「なくもんか!」(笑)とがんばってみたが、結局最後は泣かされた。

貧乏でじいちゃんに育てられて食べる物もろくにない草太。心の支えはお金持ちのお嬢様さよと祖父と柴犬のちび。
とことん、いじめられるかと思いきや
悪者は彼の幼なじみのサヨちゃんの大金持ちの父だけ。
心の中では、貧乏な主人公の男の子をもっと虐めて!と思っていたのかもしれない。
だから、何かあるかもしれない、このあと、すごい不幸になるんだ!と思いこみながら見ているからか、
勝手に1人で感情が盛り上げっていたようです。
軽くジャブがはいりながら、最後にノックアウトってこと。
その最後も、シンプルなんです。

この「寸止め」演出のうまさ。
それから犬は犬らしくさせている。つまり擬人化させていないのです。
犬が人間をいつも都合よく救うはずがない。と観客がおもっていることを監督はちゃんとわかっているのですよね。
脚本は「おくりびと」の小山薫堂。脚本もウマイ。
意地悪オヤジ、香川照之、その優しい妻壇れいがとてもよかったです。

ふゆはなぜ寒いかしってる?
人の温かさを知るためなのよ。

と娘に言うシーンが大好きだ。

はぁ。イイ涙を流しました。

そのあと、みた「ジュリー&ジュリア」もこれまたよかったのよね〜

メリル・ストリープとエイミー・アダムス主演。
料理で人生を変えたジュリアが、時代を超えて悩める女性の人生もかえていく、今年一番の温かくて美味しいドラマです。
*「ジュリア・チャイルド」アメリカの料理研究家
日本ではあまり知られていませんが、「アメリカの料理の母」と呼ばれ、アメリカの食卓に一大革命をもたらした、アメリカ人であれば、誰でも知っている料理研究家です。
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二本の映画で泣いてなんだかスッキリしたオカゲで映画終了後の東海ラジオ「沈まぬ太陽」の生放送は、語りまくってしまいました。

その後は、「なくもんか」の試写会の司会。

号泣した二本の映画をみたあと、「なくもんか」というオチのついた日でした。

*天ぷら「月の庭」美味しかった。またみなさんいきましょう・

おいしい映画祭

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