口コミ禁止映画二本?!

本日みた映画韓国のポン・ジュノ監督の最新作。
「母なる証明」

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「殺人の追憶」で監督の演出力に驚き、「グエムル漢江」での、エンタテイメント力に再び驚いた。
大好きな監督の1人です。

今回の主役はキム・ヘジャ演じる名もなき母。

枯れた野原に母親がひとりポツンと立っている。そして、泣きながら?笑いながら?踊り出すのです。
このオープニングの怪しい踊りでこの映画、ただの映画ではないなと思わせてしまう。
たった1分にして、この映画に引き込まれた。
息子役のウォンビンがこれまた素晴らしいかった。兵役後で5年ぶりの映画出演なのに、前より若返っている?!
監督が彼のこの役を表す『小鹿のような目を持つ少年」がぴったりです。

物語はいたってシンプル。
凄惨な女子高生殺人事件を皮切りに、事件の容疑者となった息子と、息子の無実を信じて真犯人を追う母の姿を追ったサスペンス。

映像や演技、演出によって
映画としての見せ場を作っていくので、シンプルなお話がこんなにもふくらむとはね。

あ〜なにがなんだかわからないですよね。
ネタバレになるので、物語はもちろんウォンビン演じる青年のことも多くは語れません。

奇妙な踊りからはじまった後は、
悪友と遊ぶ息子を見守る母親のハラハラした目線と、
そちらに気を取られながら、薬草を切る包丁を握る彼女の手のカットバック。
こちらまでドキドキしてしまう。
あ、と思った瞬間やっぱり、そうなるか!
と・・え?
このシーンだけで傑作の予感。

ちょっとした小道具の使い方がうまいのです。
そしてそれを追う不自然なカメラの動きは観る側を翻弄させる。
すごいなぁ・・

口コミ禁止というより、ネタバレ禁止。
人に話すときに困る映画ですが、とにかく素晴らしい作品なのでぜひ観て欲しい。
カンヌ国際映画祭「ある視点」出品作品
そして来年のアカデミー賞の韓国代表としてエントリーも決まってます



口コミ禁止映画もう一本は「
悪夢のエレベーター

これがまた面白いんです!!

本日は、日本でたった一回の超プレミア試写会がありましてね。
試写会禁止、口コミ禁止の前代未聞の作品なのです。
ただし、これまた面白いので観た人はこそっと口コミしてほしい。
というか、ここまで完璧なシチュエーションコメディは
キサラギ、アフタースクール以来ですね。
言うなっていっても言いたくなるよ。

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ダウンタウンのバラエティー番組の構成作家、俳優、構成作家として活躍する堀部圭亮が長編初監督に挑み、急停止したエレベーターに閉じ込められた男女4人が繰り広げる笑いと恐怖の人間模様を描いていきます。内野聖陽を主演に、佐津川愛美、斎藤工、モト冬樹らが共演。ウソや本音、そして虚構と真実が入り乱れる予測
不可能な展開から目が離せないっ!
もうこれ以上言えない(笑)

おいしい映画祭

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