現在と過去の狭間で暮れなずむ6人が愛おしい!
『くれなずめ』
一旦は延期になったけれど5/12(水)に公開決定!
現在、絶賛上映中!
『バイプレイヤーズ』新シリーズ&劇場版の松居大悟監督が、実体験を基にしたオリジナルの舞台作品を映画化した『くれなずめ』。
友だちの結婚披露宴で余興をするため再会した、高校時代の帰宅部仲間6人。
内輪ノリでふざけて笑って盛り上がる。
高校時代そのままの6人の笑える青春ドラマ…かと思ったら以外にシリアス…かと思ったら…
現在と過去、笑いと泣きを行ったり来たりしているうちに、気が付けば知らない場所に連れ去られ、6人がとても愛おしくなっている。
なんだろうこの気持ち。
タイトルは、日が暮れそうでなかなか暮れな いでいる状態、転じて、前へ進もうとしても障害があってうまく進 めないでいる状態を指す「暮れなずむ」を命令形にした造語。
そう『くれなずめ』は、過去を乗り越え前に進めと背中を押すのではなく、過去を引きずることを全力で肯定してくれる希少な映画なのだ。
キャスティングも絶妙で、何をやらせてもうまい成田凌は今回もカンペキだし、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹が醸し出す仲間感がめちゃくちゃリアル。
ぐだぐだわちゃわちゃしているのを、長回しで見せられても飽きないなんて奇跡的。
個人的に松居監督の作品は今まであまりハマらなかったけど、この映画は好き嫌いを超えてとにかくすごかった❗️
劇中で使われるウルフルズ〝それが答えだ“からのエンディング曲〝ゾウはネズミ色“がまた心に沁みる。
写真は成田凌演じる吉尾が好きなお菓子。久しぶりに食べたけど美味しかった。
「くれなずめ」
2021年製作/96分/G/日本
配給:東京テアトル
https://kurenazume.com/
この物語は、結婚式の披露宴と二次会の間に起こる短いお話。
6人の“今”と、思い出が蘇る“過去”が交錯して笑いと寂しさがごちゃ混ぜになり、 やがて、目を背けていた “友の死”がそれぞれの人生に立ちはだかる―。
記憶にしがみつく、6人の男たちの痩せ我慢と一緒に、すべての出来事を見届けてください。
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