4月29日(木)劇場公開&配信スタート「FUNNY BUNNY」飯塚健監督独占インタビュー♪

 世界中がいまだコロナ禍にある2021年、映画界は配信を含め、新たな上映形式を模索している。そんななか、最初から映画館&配信で同時ロードショーという2ウエイでの公開を見据えて製作されたのが、『ステップ』、『虹色デイズ』、『荒川アンダー ザ ブリッジ』の映画のほか、ドラマ、舞台、PVなど様々な分野で才能を発揮する映像作家、飯塚健による新感覚の痛快ミステリー映画『FUNNY BUNNY』だ。本作は、先が見えない不安を抱える日本映画界に、希望という名のくさびを打つ! 主人公は、自殺志願者を見分ける能力を持つ、自称“小説家”の剣持聡。彼が自らの正義のもとで繰り広げる奇想天外な騒動が、人生につまずき、暗澹たる思いをする若者に、再び生きる希望を与えていく。折しも、コロナ禍となった2020年、全国の自殺者数は、2万919人となり、リーマンショック後の2009年以来、11年ぶりに前年を上回った。そんな今、自らも心に傷を持つ剣持が、死の縁に立たされた人に放つ言葉は、多くの人々の心を震わせるに違いない。

『FUNNY BUNNY』は2012年に上演されて大いに反響を呼んだ、飯塚監督のオリジナル戯曲を映画化した作品となる。舞台版では、「現在」「2年後」「4年後」という時空を軽やかに移動し、謎が謎を呼ぶという緻密なプロットが演劇ファンを熱狂させ、のちに飯塚自らの手によってノベライズ化もされている。満を持した映画版では、舞台の設定をさらに進化させ、時系列を巧みにシャッフルしつつ、音楽と映像による総合芸術作品として、さらなる高みを目指す。

若手実力派俳優達が集結!

主演は、飯塚監督作『虹色デイズ』(18)や『覚悟はいいかそこの女子。』(18)などの青春映画でスターダムを駆け上がり、NHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」で国民的人気スターとなった中川大志。『虹色デイズ』に続く主演×監督コンビ作ということで、2人とも気合十分に臨んだ。

中川が扮するのは「世界を救うのはいつだって、想像力だ」と豪語する、小説家志望の主人公・剣持聡役。一癖も二癖もあるアクの強いキャラクターだが、彼と関わる者は皆、その人間力にほだされてしまう。剣持は自殺志願者の胸の内を想像し、「生きろ!」と全身全霊で命綱を引っ張ろうとする。まさに彼こそ、令和3年のコロナ禍で、求められているヒーロー像ではないだろうか。 剣持の相棒、漆原聡役には、映画化もされた「ヴィレヴァン!」シリーズをはじめ、映画やドラマ、舞台で独自の個性を発揮する岡山天音。圧倒的な行動力を持つ剣持に翻弄されつつ、常に援護射撃を放つ親友にして良き女房役といったところだ。シャーロック・ホームズでいうところのワトソン的立ち位置となるが、この全くタイプの違う凸凹コンビの掛け合いにもご注目。

その他、図書館で出会い、まんまと“剣持一派”にされてしまう3人には、実力派女優とフレッシュなメンバーがキャスティングされた。図書館司書の服部茜役に『アヒルと鴨のコインロッカー』(07)、『迷宮カフェ』(15)の関めぐみ、大学生の新見晴役に本作が映画デビューとなる新人のレイニ、女子高生の遠藤葵役に『朝が来る』(20)の森田想らが扮し、全員がテンポのいいアンサンブルを繰り広げる。また主演ドラマ「青きヴァンパイアの悩み」が絶賛放送中のゆうたろうが剣持の同級生の田所修役を、『AWAKE』(20)の落合モトキが元バンドマンの菊池広重役を演じキーマンとなるポジションを熱演する。そして、菊池のバンド仲間藤井を『デッドエンドの思い出』『ミッドナイトスワン』『恋するけだもの』『タイトル、拒絶』(20/山田佳奈監督)など話題作に次々と出演しブレイク中の田中俊介が演じ短いシーンながらも圧倒的な存在感で魅了する。

 

公開直前に飯塚健監督に映画FUNNYBUNNYについてお話を伺いました。

監督:飯塚健

1979年生まれ、群馬県出身。2003年、『Summer Nude』でデビュー。若干22才で監督を務めたことが大きな反響を呼んだ。代表作に『荒川アンダーザブリッジ』(11ドラマ、12映画)、『大人ドロップ』(14)、「REPLAY&DESTROY」(15ドラマ)、『笑う招き猫』(17ドラマ、映画)、『榎田貿易堂』(18)、『虹色デイズ』(18)、「噂の女」(18)、『ステップ』(20)など多数。また、『FUNNY BUNNY-鳥獣と寂寞の空-』などの演劇作品、ブルーノート・ジャパンとの会場一体型音楽劇『コントと音楽』プロジェクト、MV、小説、絵本の出版と活動の幅を広げる。2021年5月には映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』の公開が控えている。

*なお監督の最新作「ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜」は5月7日公開予定でしたが、公開延期となりました。公開時期に「ヒノマルソウル」の監督インタビューを掲載致します。

 

 

 

■FUNNY BUNNY

■公開日: 4/29(木・祝)より、映画館&auスマートパスプレミアムにて同時ロードショー

■配給:「FUNNY BUNNY」製作委員会

C)2021「FUNNY BUNNY」製作委員会

出演 中川大志 岡山天音 / 関めぐみ 森田想 レイニ ゆうたろう 田中俊介 佐野弘樹 山中聡 落合モトキ / 角田晃広 菅原大吉

監督・脚本・編集:飯塚健

製作総指揮:森田圭 エグゼクティブプロデューサー:多田一国 大野高宏

プロデューサー:金山 宇田川寧 吉田憲一 共同プロデューサー:田口雄介

音楽:海田庄吾 撮影:小松高志

2021年/日本/103分/カラー/ビスタ/5.1ch/   https://funnybunny-movie.jp 原作:舞台「FUNNY BUNNY -鳥獣と寂寞の空-」(演出・脚本 飯塚健 /青山円形劇場、 2012)、小説「FUNNY BUNNY」(飯塚健/朝日新聞出版)

製作:KDDI 制作プロダクション:ダブ

配給:「FUNNY BUNNY」製作委員会(C)2021「FUNNY BUNNY」製作委員会

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