クセモノたちの騙し合いバトルが面白い❗️『騙し絵の牙』
出版不況+社長の椅子をめぐる権力争いが勃発した崖っぷち出版社で、クセモノたちが騙し合いバトルを繰り広げる。
ネタバレ厳禁なので詳しくは書かないけど、豪華キャストが揃ったエンターテイメントとして間違いなく楽しめる1本❗️
主人公の雑誌編集長・速水は「罪の声」の著者・塩田武士が大泉洋をあてがきしたそうで、確かにこのキャラクターは大泉洋しか考えられない。
親しみを感じさせる軽快なトークで人を魅了する人たらしの一方、イマイチ本音が掴めない。
善悪どっちにも自在に転がりそうな感じがなんとも絶妙。
さらに安定の演技で映画を支える松岡茉優のほか、佐藤浩市、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、和田聰宏、坪倉由幸、斎藤工、塚本晋也、リリー・フランキー、小林聡美、國村隼など脇の脇まですごい顔ぶれ。
個人的に印象的だったのは國村隼。
髪型が違うとガラッと雰囲気が変わり、大物作家のオーラが溢れまくってて思わず笑ってしまった。
監督は『桐島、部活やめるってよ』の吉田大八。前作の『羊の木』もよかったけど、吉田監督はクセモノたちが入り乱れるストーリーを撮るのが本当にうまい。今回もその手腕が際立ってた。
この映画、雑誌を読んで育ち、地方情報誌で仕事をしてきた身には痛かったり、熱くなったりするところも。
とにかく雑誌が好きで昔は山ほど買ってたな。
映画雑誌だけは今でもなかなか捨てられず。。。せっかくなので撮影に使ってみた。
ほとんど見えないけど、左上の写真は『シムソンズ』の時の大泉洋。
あれから17年も経ったなんてビックリ⁉️
2021年製作/113分/G/日本
配給:松竹
(C)2020「騙し絵の牙」製作委員会
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