伊藤さとりの映画で人間力UP! [コロナと映画]

2021年1月7日、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策として2度目の緊急事態宣言が出た東京都。

ご存知のとおり、映画イベントって東京都内でやることがほとんどなのですよ。しかもイベントは収容率50%までという制限が国から出されるので、この週に初日舞台挨拶やイベントを予定していた映画配給会社は大慌てとなりました。

そりゃあ、1度目の緊張事態宣言明けから色んな方法でコロナ対策をしながらリモートイベントや、無観客イベントや、収容率50%以下や、アクリル板挟んでとかやって来ましたが、イベントって前々から考えられていて、それを急に規制しなければならないとなると大変なんです。

今もギリギリまで、劇場への中継ありきの無観客イベントにするか、収容率50%にするかも決まっていない映画イベントだらけです。中継するならそれ相応の機材やスタッフが必要になる。

イベントをやるにもコロナ対策をしっかりする為に備品やスタッフが必要になる。

けれど、お客さんは満席に出来ないとなると宣伝費も赤字になるし、宣伝しなければ世の中に知られずにひっそりと公開され、今回の緊急事態宣言では夜20時には閉館という状態なので、収益は伸びずに映画館どころか、映画宣伝や制作まで影響を及ぼしていくのですよ。

YouTubeにもその様子が約9分の映像でUPされていますが、劇場版はまた違う内容のものなんです。

気遣いの達人、中村倫也さんが私にも話を振ってくれたり、「自分を動物に例えるなら?」という私の思いつき質問に対し、岩合光昭監督のことを「ウミガメに似ている」とチャーミングな感想を述べたり、柔らかなものから、劇場版では映画を見終わったお客さん向けの解説まで伸びやかな内容。

これも映画を観る人へ、ファンへの思いやりから生まれた言葉たちな気がします。
そして1月29日に公開になった『ヤクザと家族 The Family』の初日舞台挨拶。
こちらは別会場から無観客という形を取り、生中継で全国272館の劇場と繋がって上映後に舞台挨拶を行いました。
綾野剛くんは会うなり、今回、初の映画出演で初の舞台挨拶になる娘役の小宮山莉渚さんを「僕の娘です」と共演シーンの無かった舘ひろしさんと私に紹介し、磯村勇斗くんや藤井道人監督と家族のように語らっていました。

この舞台挨拶でコロナ禍の今の映画界を象徴するコメントをした綾野剛くん。

「『ヤクザと家族』や、今日公開になる『花束みたいな恋をした』だとか『名も無き世界のエンドロール』とかいろんな作品と手と手を合わせて、皆さんの心を華やかにできるようなエンタテインメントを映画を届けたいと思っています。その思いをくんで劇場に来てくださり、本当に心から感謝申し上げます」

この言葉は、映画陣全員の言葉だと思います。誰も敵ではない、むしろ映画を届ける仲間だからお祝いを言い合える。そして、コロナ禍という今、映画館に行くにも交通手段を使い、人とすれ違いたどり着くので、リスクが無いとは言えない状況化で、映画館へ来てくれた人は、間違いなく映画を作る人たちや映画に関わる私や皆を救っているんです。

いつかまたリアルで、お客さんと声を出し合って、公開おめでとうを言い合える日が訪れますように。

俳優も監督も、お客さんのリアクションで安心するのは間違いないんですから。

 

【綾野剛さん!39歳おめでとうございます。】

 

*『劇場版岩合光昭の世界ネコ歩き』https://nekoaruki-movie2.com/theater/

(C)「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会 (C)Mitsuaki Iwago (C)Iwago Photographic Office

*『ヤクザと家族 THE FAMILY 』https://www.yakuzatokazoku.com/

  (C)2021「ヤクザと家族 The Family」製作委員会

映画パーソナリティ/心理カウンセラー:伊藤さとり

年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。

ハリウッドスターから日本の演技派俳優まで、記者会見や舞台挨拶MCも担当する。全国のTSUTAYA店舗で流れる店内放送wave−C3「シネマmag」DJ、俳優対談番組『新・伊藤さとりと映画な仲間たち』(YouTubeでも配信)、東映チャンネル×シネマクエスト、映画人対談番組『シネマの世界』など。NTV「ZIP!」、CX「めざまし土曜日」TOKYO-FM、JFN、インターFMにもゲスト出演。雑誌「ブルータス」「Pen」「anan」「AERA」にて映画寄稿。日刊スポーツ映画大賞審査員、日本映画プロフェッショナル大賞審査員。

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