三重県津市出身のカメラマン浅田政志さんの2冊の写真集が原案となり一本の映画になった「浅田家!」
原案となったのは、「浅田家」と「アルバムのチカラ」
そもそも浅田家はちょっと風変わりで母は看護士さん、父は、無職で主夫でケーキ作りとカメラが趣味、兄がひとり。政志さんは、11才の時誕生日に父からカメラニコンFEをもらってから写真好きになり、将来はカメラマンにとおもい、19才の時大阪の専門学校に入学します。しかし、在学中2年以上まったく家に帰ってこない。ふらっとかえって顔を見せたのは卒業写真として学校からの課題があったから。
「一生にあと一枚しか写真を撮れないとしたら」で彼が考えたのは一風変わったコスプレ家族写真だったのです。その写真で、学校で賞を撮り誰もがプロになると思っていたのですが、フりーターで家でゴロゴロ。ある時期から就職活動をはじめ、その時に父がなりたかった自分」について話し始めます。
ここから閃いたのは父がなりたかった消防士からはじまって、バンドマン、レーサー、極道、などなど全力で家族でいろんな職業になりきった写真を一冊のアルバムにします。
それを手に、上京すること決心します!政志を見送るのが近鉄の津新町駅。なんとも素朴な駅なのです〜
紆余曲折ありなんと、アルバムが名誉な賞を受賞します。ユニークな写真が話題になって日本中の家族からユニーク写真の撮影依頼が来るようになりますが、写真家として生きていく迷いもあった。そんなとき東日本大震災が起きます。
後半からはがらっと映画の雰囲気が変わりここからは、浅田さんが被災地で被災者の方の写真を洗浄するボランティアをはじめるんです。この写真洗浄を通して3/11を描いていきますのです。被災した方が家族緒写真を見つけて嬉しそうにしている姿をみて次第に写真の持つ力にきづきます。
その写真集が「アルバムのチカラ」なんです。
とにかくこの浅田家の家族がとても仲良し!前半のコスプレ写真のエピソードはほぼ同じで、大爆笑です、他人のコスプレ写真をみておもしろいのか?ともっていましたが、これぞ映画のチカラですよ。自分の家族と重なって家族のチカラも感じました。
政志さんを二宮和也さん、兄を妻夫木聡、地費は平田満さん、母は風吹ジュンさん
そして幼なじみの恋人に黒木華さんが演じています。
監督は「湯を沸かすほど熱い愛」の中野量太さん、家族の何気ない日常をとるのが上手い!
この感動はぜひ映画館で味わってください、
そしてご覧になったあとは、こちらの中野量太監督インタビューも楽しんでね。
三重県津市のロケ地に行きたくなってしまいます〜〜
こちらのロケ地情報もごらんください↓
「浅田家!」10月2日(金)よりミッドランドスクエアシネマ他
全国東宝系にてロードショー
©2020「浅田家!」製作委員会
監督・脚本:中野量太
出演 :二宮和也 黒木華 菅田将暉 風吹ジュン 平田満 渡辺真起子 北村有起哉 野波麻帆 妻夫木聡
原案 :浅田政志「浅田家」「アルバムのチカラ」(赤々舎刊)