映画の力 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

噂通りでした。
映画の力を感じた作品です。

原作に忠実なストーリーの中に、松尾さんのコメディセンスが随所に挟み込まれているので、終わった後に疲労感が残らない。
ガス抜きかげんがウマイ。
これは松岡監督の演出のうまさだろうね。

音楽と大げさな芝居で泣かせようと思ったらなんとでも料理の出来る作品です。
しかし、小細工なく、抑えめに撮った引き算の演出が涙を誘う。
蓄積されていくというのかな。じわじわ〜と涙が目からこぼれ落ちる。
監督の言葉を借りると「ボディブローで時間差攻撃」。
泣けるシーンをあえて、ひっぱらない。

時系列の使い方がうまいんだ〜
過去が現在に近づいていく映画なんてみたことないね。
徐々に自分の家族との記憶を取り戻していくようで、これまたグッときちゃうのよ。
リリーさんは、自分の物語ですが、「作品」としてとても気に入ってくれたそうです。

自分のことをチョビヒゲホビット族を呼ぶ松岡監督(笑)
普段からよくしゃべりますが、お酒が入ると、さらに饒舌になりギャク満載なしゃべりで私たちを楽しませてくれる。
おもろいおっさんというのが私の印象で、ほんとに、この愛情一杯の作品を作った人なの?と疑ってしまう。Img_2866

本当は精細な心の持ち主というのはわかってますよ(^。^)
会えばだれもが一瞬にして監督のファンになってしまいます。

監督の作品は、常に人の本来の優しさを描き、人間の心とまっすぐに向き合う作品が多い。
今回もどこにでもいる家族の話。普通の人の営みを描いている。
いつしか、自分の家族と重なって樹木希林が私のおかんにみえてくる。

あと、おかんボク、おとん以外の人たちはすべて平均的に演じているところがよかった。
勝地涼君のモヒカンすがたにはわらったなぁ。

テレビでやってる、どうせ同じ物語でしょ。と思っている方にぜひみてほしいんです。
映画の力というものをその目で確かめてください。

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