阪本順治監督最新作

*本日の試写 魂萌えー!(ネタバレしてますよ〜〜)

これぞ、阪本順治監督です。
「顔」以来久しぶりにHit Me!
何も言わないで映像だけで見せる「演出」盛りだくさんで
阪本節炸裂。
定年して3年後夫が他界。その後、妻の知らない夫の行動が芋ずる式に発覚。専業主婦だった妻はあたふたするばかり。

30年も夫婦やっていても知らないことだらけなのです。
息子と娘は自分のことしか考えず、母の悲しみのそっちのけ。
リアルだ。

死んだ夫に愛人がいた・・というのはよくある話。
よくある話をこれだけ痛快に仕上げるとはたいしたもんだ。
(あたしゃ評論家か?)
なにもかもいやになって専業主婦が初のプチ家出。その先は
カプセルホテル。家の中を切り盛りしていた間に、世の中が変わってしまったと痛感する。
外にでたとたん、中年おやぢにもてたり詐欺にあったりと、
いろんなことを経験してちょっと強くなって
60歳の再デビューを心の決める。

電車の窓から見えるのは自分の知らない世界。
「世の中って・・」とつぶやく風吹じゅんの横顔が
印象的だった。

しかし、男って生き物はど〜よ。
愛人に「女房は新婚当初買った家具」と言っていたのよ。
いつでも何も言わずに家の中にある「家具」にたとえたわけよ。

そして愛人は妻に腹いせに「あたしのほうが愛されていたのに勝っていたのに」って。
勝ち負けじゃないのにねぇ。

その時の愛人への妻の切り返しがよかった。
「家具を買い換えたいけど、結局買い換えれなかったじゃない?」
そうそう、その通り。
いいね〜。愛人もこれ以上なんもいえないわね。

あ、・・・もち、映画の話です。http://www.tamamoe.com/

顔

おいしい映画祭

アーカイブ