西田敏行の想いも胸に…米倉涼子、涙の『劇場版ドクターX』FINAL舞台挨拶

大門未知子

『劇場版ドクターX』米倉涼子、内田有紀からのサプライズに感涙!
岸部一徳と歩んだ12年に感謝

大ヒット公開中の映画『劇場版ドクターX』の全国舞台挨拶キャンペーン“FINAL”が22日東京都内で行われ、主演の米倉涼子さん(以降 米倉)、岸部一徳さん(以降 岸部)が登壇。この日は全国350の映画館でも生中継が行われました。

赤のベアトップドレスで登場した米倉は、12年間続いたシリーズの完結に「自分が思った以上に声が届きました。本当に幸せです」と感無量の様子。「泣いてしまいそう」とこぼしながらも「あげあげで行こうと思います」と笑顔を見せ、30回も劇場に足を運んだという熱烈なファンには「おかしいでしょ、あなた」とジョークを交えながら感謝を伝え、会場を沸かせました。

内田有紀のサプライズ登場に米倉、涙

16日から札幌、名古屋、大阪、福岡と4都市を巡り、米倉とともに感謝の気持ちを伝えてきた岸部は「どこにいってもすごい反響でね、みんな喜んでくれて楽しかった」と笑顔を見せると「12年間見てくださった方々に(直接)お礼の意味をこめて会えたのは良かった」と振り返りました。

すると、サプライズゲストとして、城之内博美役の内田有紀さん(以降 内田)が赤いバラの花束を持って登場! 突然の登場に米倉は涙を浮かべ、ハグを交わしました。

米倉が「有紀ちゃん、(地方の舞台挨拶に1度も)来てくれないよねって言ってたの」とこぼすと、内田は「(この日のために)必死で隠してたの」と舞台裏を明かし、米倉さんを驚かせました。

「ひろみちこ」コンビ、12年の絆を語る

「城之内博美役の内田有紀です」と内田が挨拶すると、米倉が「おかえりなさい」と声をかけ、内田が「ただいま」と返す場面も。その”ひろみちこ”らしい掛け合いに、会場は温かな雰囲気に包まれました。

内田は「『ひろみちこ』は今日で最後になりますが、よねちゃんと過ごした12年、私の中で唯一女優さんで何でも話せる同級生の彼女に出会えたこと、役を通して大門未知子を演じる米倉涼子をずっとそばで見られたこと、幸せに思っています」と語りかけると、

米倉は「無意識に支え合っていたなって。最初は単純にキャスティングされた配役の中のひとりの俳優だった。一歩ずつ12年間かけて深い絆ができた。集大成としてこの劇場版ができたことを感謝しています。台詞を通して絆、人間関係が深まったと思っています。」と、12年の道のりを振り返りました。

西田敏行からのメッセージに…

『劇場版ドクターX』西田敏行さん

ここで「ドクターX」チームからの直筆メッセージアルバムが、米倉にプレゼントするサプライズが、内田の「これからは失敗も楽しんで自分のペースで歩いてね」、岸部の「『晶さん』と呼ぶ声が今も聞こえるようです」というメッセージに、米倉の目には熱い涙があふれてました。

さらに、寄せられたメッセージの中には、10月に逝去した西田敏行さんの言葉も。そのメッセージを観客に向け、胸元に忍ばせていた西田の写真を取り出した米倉は、「大門未知子さん、 12年の長きにわたり、大変お世話になりました。あなたのおかげで、人生の素晴らしさを教えていただきました。ありがとうございました。蛭間重勝」と司会が代読した感謝の言葉に、驚きつつも涙ぐみました。

内田が「皆で書こうとなったとき、西田さん、すぐに書いてくださったの。だから私たちも読んで…」と涙声で語ると、米倉は涙がとまらない様子で「ありがとう。でももうファイナルだよ」とコメント。内田は「そうだよ。だからみんながよねちゃんにありがとうって言ってるんだよ」と声をかけました。

米倉は「このメンバーと出会えたこと、この人たちに支えられてきたことが本当に感謝なんです。わたしひとりでは一匹狼できないし、周りの人あっての大門未知子なんだなって、年を重ねるごとに感じていました」と、改めて感謝の気持ちを伝えました。

笑って過ごしていただけたら

最後に、内田は「皆さんのおかげで12年間完走できました。素敵なキャスト、スタッフと出会えた12年を私は一生忘れないし、心に刻み続け、これをバネに頑張っていこうと思います」と挨拶。

岸部は「僕の実人生の横にもう1つ人生を歩んできたような気がします。米倉涼子さんと仕事ができたことが、唯一僕にとっては宝物です。忘れることはないと思います」と、米倉への特別な想いを語りました。

米倉は「12年前から始まったドクターX、大門未知子を好いてくださり、長い期間にわたり応援し、楽しんでくださり、本当にありがとうございます。皆さんのおかげで、劇場版ドクターXが実現しました。

有紀ちゃん、長いようで短かったけど、本当にありがとう。楽しかったし、辛い時は支えてもらって、相談しあえて、一緒に乗り越えてきたことがたくさんあると思う。今輝いてる有紀ちゃんを見ると私も嬉しい。

そして晶(岸部)さん、12年間本当に感謝しています。岸部一徳×米倉涼子、晶と未知子、いろんな関係でいられて、本当はこのままずっと未知子と晶でいられることを心のどこかで望んでいるような気もするけど、またどこかで新しい場面で出会えたらいいなと思っています。

年末年始にかけて、たくさんの人にこの映画を見てもらい、泣いて笑って過ごしていただけたら、またどこかで会えるかもしれない。西田さんの想いのぶんまで、たくさんの人に届いてもらいたいです」と締めくくり、笑顔で会場に手を振りました。

『劇場版ドクターX』は、大ヒット上映中

文 にしおあおい(シネマピープルプレス編集部

岸部、内田、西田メッセージ全文はこちら →

 

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