エリコのフォトdeシネマ♪ Vol.139『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』

ほどよい距離感と熱さが心地いい最高の青春映画 『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』

昨日3/8(金)より公開!

『まぶだち』『のぼる小寺さん』の古厩智之監督が、徳島県の高等専門学校に実在した生徒をモデルに、eスポーツの全国大会に挑む10代男子を描いたこの映画。

クールな優等生の達郎、人懐っこい金髪ピアスの翔太、Vチューバー好きなオタクの亘。同じ学校に通いながら、性格も属する場所もバラバラで、

普通なら絶対に仲良くならない3人が、オンライン上でチームを組み、ゲームを通して仲間になっていく。そんな王道の展開は、eスポーツも
ロケットリーグってゲームも全くわからない私でも、胸が熱くなった!

とはいえ、熱くなりすぎず、ほどよい3人の距離感が心地よく。
まとまりのない3人のやり取りは可笑しいし、靴の石を取るシーン、並んでゲーム観戦するシーンにほんのり仲間感が滲む演出が絶妙で。

幸せとは言い難い家庭環境や、上手くいかない人生が劇的に変わりはしないけれど、「思いっきりやったなー」と言えるくらい熱中できて、
共有できる仲間がいる。そんな勝ち負けを超えた特別な瞬間を感じられる、最高の青春映画だった。

今までの可愛いイメージとは違うクールな一面を見せた鈴鹿央士、
悲惨な家庭の事情を感じさせない陽キャを演じた奥平大兼、
クセ強めなオタクを演じた小倉史也と、キャストのバランスも◎。

さて今回の写真では、鈴鹿央士演じる達郎がゲームをしながら食べている食パンと牛乳を。
何も塗らず、そのまま食パンを食べるってなんか10代男子っぽいなーと。と同時に、忙しい母親の手を煩わせたくない、
達郎の優しさでもあるような気がして。母親を演じていたのが、古厩監督の奥さんの唯野未歩子で

思わずニヤリとしてしまった。

2024年製作/122分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2024年3月8日

(C)2023映画「PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて」製作委員会

映画ライター 尾鍋栄里子(おなべえりこ)

Twitter @onabe11
映画館バイト→雑誌映画担当→映画ライターと、人生の半分を映画業界の片隅で生きる名古屋人。
朝日新聞、中日新聞、フリーペーパーなどで映画紹介記事を執筆中。
映画フリーペーパー C2【シーツー】web版ブログ〝オー!ナイス!”不定期掲載

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