まもなく公開となる「のぼうの城」。
豪華なキャスト、スタッフによる壮大な歴史エンタテインメント。
先月に犬童一心監督、樋口正嗣のw監督のキャンペーン&名古屋おもてなし武将隊中部地区宣伝隊任命式につづいて、主演、のぼう様を演じた野村萬斎さん、敵役石田三成を演じた上地雄輔さんが来名。
なんと、成田長親の菩提寺が大須の大光寺なのです。しかも映画公開の本年は400回忌。
野村さんをお呼びして400回忌の法要が行われたのです。
のぼう様がなぜ名古屋の地にたどり着いたかというと・・・
実はこののぼう様こと成田長親は映画で描かれた合戦の後、水攻めにあった忍城は徳川家の居城となり、家康の四男・忠吉が城主となったことで、成田家は家臣となり、「関が原の戦い」の恩賞で忠吉は清洲城へ栄転。成田家も菩提寺も清須へ国替したのです。そして長親は豊臣秀吉への内通を疑われ、成田家と不和となり、出家。放浪の旅に出て、映画では夏八木勲殿が演じる明嶺理察(みょうれい・りさつ)和尚のいる尾張へ移り住んで、68歳で尾張にて亡くなったのです。
この映画も史実だけに、その後の長親の行く方が気になっていたのですが
そういういきさつだったのですな。
こうやって歴史にはまっていくんですね〜w
この映画の面白さのひとつは個性豊かで魅力的な登場人物。
のぼう様こと成田長親を演じるのは狂言界の至宝、野村萬斎。前半、戦いが始まったというのになにをするでもなく、ひょうひょうとした立ち居振る舞いですが、石田軍の水攻めにあった後、絶体絶命を迎えた時、のぼう様の隠されていた将器が開花し、意表を突く奇策が飛び出しまさかの”田楽踊り“が感動的でした。これは萬斎さんにしか出来ない役どころ!
大光院においての萬斎さん。洋服を着ていてもやはり和が似合いますね。
ゆっくりわかりやすい口調で会場を見渡し、笑いを交えたお話しの仕方はまるで萬斎さんの「狂言」舞台を見ているよう。あっという間に萬斎ワールドを作ってしまうのがスゴイ。
こんなにも狂言の所作が使われている映画はありませんので
狂言にも興味を持ってもらえるかも。
今回は子孫総代の成田幸隆さんも参列され貴重な家系図をお持ちいただきました。
その家系図にお二人、興味津々!
のぼうの城は11月2日公開です。