比嘉愛未、三浦翔平『親のお金は誰のもの 法定相続人』三重先行上映舞台挨拶で秘話明かす

10月6日(金)に全国公開を迎える映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』の先行上映会が、22日(金)映画の舞台となった三重県で行われ、上映後にはダブル主演を務めた、比嘉愛未さんと三浦翔平さんが舞台挨拶に登壇。とっておきの裏話や撮影地での思い出などを語りました。※以下敬称略

本作は、時価6億円の値打ちがある伝説の真珠を巡る、ある家族の大騒動を、笑いと涙、そして「学び」満載で描いた作品。2000年に発足した「成年後見制度」の問題も描かれています。

この日、先行上映会が行われたイオンシネマ津南には、いち早く本作を目にしようと多くの映画ファンが集まり、大きな歓声と温かな雰囲気に包まれる中、比嘉愛未と三浦翔平が登場。まずは冒頭、この日の登壇が叶わなかった田中光敏監督がビデオメッセージで登場し「本当に美しい英虞湾(あごわん)を舞台に家族の愛を描いた物語です。ぜひ楽しんでください。今日は駆けつけられなくてすみません。あとは主演の二人に任せます!」とコメント。ふたりへバトンを渡す形でのスタートとなりました。

三重県伊勢志摩で真珠の養殖業を営む両親をもつ三人姉妹の三女・大亀遥海を演じた比嘉は、義理の父親役を演じた三浦友和とのとっておきの裏話を披露。ふたりは親子の確執がある設定だったことから、撮影中はお互いに距離をおいていたのだそう。

そんな中、クライマックスのある重要なシーンの撮影で、感情が極まり、涙とともに手が震えてしまったという比嘉。カットがかかり撮影を終えた後、目の前にいた三浦が何も言わずその手をそっと握ってくれたという。「親子の絆がつながった感覚と、役者としても『よく頑張った!』と言ってくださったような・・・、そういう心の会話ができた瞬間があって、なんて素晴らしい役者さんなんだろう」と振り返ると、「私も今後役者人生を歩んでいく中で自分の後輩たちに向かって、心で向き合える人に、手を差し伸べられる人になりたいと思いました。本当にかっこいい先輩です!」と大先輩を称えました。

一方、認知症の疑いがある遥海の父親(三浦友和)の成年後見人として大亀家に関わる弁護士・城島龍之介を演じた三浦翔平は、地元の観客から、病院での迫力あるシーンに触れられ、当時を振り返りました。

「撮影の時は、いつもなら監督と世間話をする」という三浦さんですが、このシーンでは、ほとんど喋ることもなく集中して挑んだそう。本番撮影前の段取りの際、感情が高ぶりすぎて、監督からもう少し抑えて欲しいというオーダーを受けたものの、いざ本番では抑えることができなかった三浦。

「上がっちゃった、ごめんなさい!」と監督に伝えると、「いや、ちょっと待って。こっちの方が良いかもしれない。繋げて考えてみるね。」と言われ、実際繋がったあとに、やっぱりファーストテイクが良かったとして採用されたというエピソードを披露すると、大きな拍手に包まれました。

撮影地の景色で印象に残った場所の思い出を尋ねられた三浦は、真珠を探しに行くシーンで約3時間かけて英虞湾をクルーザーで1周したことを話し、「すごくゆったりとした空気が流れ、綺麗な英虞湾をクルージングで見た景色が忘れられなく、とても印象深い思い出」と振り返ると、

比嘉もそれには共感。また自身がほぼ1ヶ月を過ごした伊勢志摩での生活では、ホテルから展望台まで走ってちょうど30分の距離を約3日に1回朝ランをしていたことを告白。「朝、誰もいない展望台から見る景色、穏やかな海、島々が連なる風景といったなんとも贅沢な時間が、癒しと同時に役づくりにもつながった」と明かしました。

思い思いのエピソードを語る中、全国公開となる10月6日には、初日舞台挨拶が行われることが発表され沸く会場に「一人ひとりの今まで経験してきた価値観で良いです、あなたの心に何か刺さってくださっていれば、10月6日より全国に羽ばたいていくために、ぜひとも応援をいただけたら嬉しいです」と最後の言葉を締めくくると、三浦も「この映画で受け取っていただいたものを、三重県の素晴らしさを、皆さんで伝えていただけたら嬉しい。ご協力をお願いします!」と客席に呼びかけました。

映画『親のお金は誰のもの 法定相続人』は、シネマート新宿、イオンシネマ津南ほか全国公開、名古屋ではイオンシネマ ワンダーで公開されます。

予告編をみる

映画のロケ地に行こう!

『親のお金は誰のもの 法定相続人』ロケ地
  • 英虞湾
  • 大王崎灯台
  • 祓川
  • ミキモト真珠島
  • 間崎島
  • 志摩観光ホテル
  • 桐垣展望台
  • 波切漁港
  • 横山展望台(浅利陽介おすすめ)
英虞湾

英虞湾(あごわん)は伊勢志摩国立公園の一部。リアス海岸と大小さまざまの島が浮かぶ人気の湾。伊勢志摩サミットの会場にも。真珠養殖の地。

大王崎灯台

大王崎灯台

桐垣展望台

桐垣展望台。夕陽に染まる英虞湾を楽しむことができる。

伊勢志摩の美しい風景をはじめ、三重の魅力も映し出されています。現在、ロケ地の紹介を準備中です。お楽しみに。

構成・文 にしおあおいシネマピープルプレス編集部

作品紹介

『親のお金は誰のもの 法定相続人』 
監督:田中光敏 
脚本:小松江里子
出演:比嘉愛未 三浦翔平
浅利陽介 小手伸也 山﨑静代(南海キャンディーズ) 松岡依都美
田中要次 デヴィ夫人 内海崇(ミルクボーイ) DRAGONGATE
石野真子 三浦友和
主題歌:ビッケブランカ「Bitter」(avex trax)
配給:イオンエンターテイメント、ギグリーボックス
🄫2022「法定相続人」製作委員会
公式サイト: https://oyanookane-movie.com/
公式SNS: @oyakane_movie oyakane(Instagram)
2023年10月6日(金)シネマート新宿、イオンシネマほか全国公開

 

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