最後まで行った果てで、這いつくばるその姿はまるでサソリ同様でした。
2時間ノンストップ過ぎるエンターテイメント!!!
ジェットコースターに乗っている気分でした。最高にシビれました!
三宅優斗です!
今回は、大好きな藤井道人監督最新作「最後まで行く」の感想です。
高校生活の中で、約400本の映画を観ましたが、冗談抜きでダントツ一番面白かったです。
「最後まで行く」
韓国の作品が原作で、これまでに色々な国でリメイクされていますが、おそらく今作、日本版が一番面白いんじゃないかと思います。
他の国のリメイクにはない、複数の方面からの視点から構成される立体的な厚みを孕んだ脚本が二転三転、いやそれ以上転がり続け、とんでもないスピード感の作り込まれた脚本からまったく目が離せませんでした。釘付けになりました。誰メインのストーリーかが、バシバシ変わっていくのが本当に面白い作り方だなと思いました。
まず主演のお二人のお芝居の凄まじい表現力。
綾野剛さんの演じる矢崎の狂人具合が半端じゃなく不気味で、実際にとんでもない暴挙に出てしまい、岡田准一さん演じる工藤を追い詰めまくるのですが、工藤ののキャラクターも良かったです。飲酒運転したり、破茶滅茶な一方、娘をなんとしても娘を守ろうとする果敢な姿が否めなかったです。
そして脇を固めるキャスト陣、杉本哲太さん、駿河太郎さん、山中崇さん、磯村勇斗さん、など藤井組常連キャストの安心感があります。
どの登場人物も濃くて深みがあります。
銃撃戦や泥沼なアクション、格闘、カーアクション。そしてそれを煽る音楽やカメラワーク等の演出が、メリハリがあってとことん魅了されます。
今回、追って追われ合う主人公二人の象徴として、セリフにもよく出てくるのですが「サソリ」が象徴的に用いられるのですが、砂漠の中で戦い合うサソリたちの生命力と闘志の魂が如実に画面から伝わってきます。
たった二時間でここまで没入して観てしまう我々ももはや、サソリなのかもしれません。笑
次々と巻き起こっていく巨大陰謀を、最終的に動かしているのは誰なのか、韓国版や各国のリメイク版もご一緒にお楽しみください!
今期イチオシの怒涛の傑作です。
では、また次回!
ゆーと。
映画観賞:年間200本
将来は映像監督めざしています!初の短編映画製作しました。Twitter @yutomiyake
作品概要
作品名:『最後まで行く』 監督 : 藤井道人 出演:岡田准一 綾野剛 広末涼子 磯村勇斗 駿河太郎 山中崇 黒羽麻璃央 駒木根隆介 山田真歩 清水くるみ 杉本哲太/柄本明 配給: 東宝 公式サイト: saigomadeiku-movie.jp 公式Twitter: @saigomadeiku_mv © 2023 映画「最後まで行く」製作委員会 5月19日(金)よりミッドランドスクエアシネマほか全国東宝系にてロードショー