珠玉のクレイアニメーション メアリー&マックス 

ニック・パークのウォレスとグルミットなどのストップモーションアニメ・クレイアニメーション、大好きなのです。

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今回、オーストラリアからやってきたストップモーションアニメーション「メアリー&マックス」は、ウォレス〜のように可愛さを期待していたのですが、物語はかなりビター。エピソードがとても現実的なのです。
製作費に6億かけ、完成までほぼ5年を費やし、一日に約4秒しか撮影できないという繊細にして手がかかっている本作は、その甲斐あってキャラクターの心が伝わるアニメです。
キャラクターはやたら個性の強い友だちにしたくないNO1だったけど、みているうちにドンドン可愛くなってくるから不思議ですね。
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この物語は監督の実体験に基づいて描かれていまして、その独自で強力な世界観は、これまでのアニメではなしえなかった新鮮みがある。人と人との絆の固さや弱さを見事なまでに描いた傑作となっています。年連も性別も戸籍も異なる二人が大陸をまたいで20年に及ぶ手紙のやりとりを描いていきこの物語は監督の実体験に基づいて描かれていまして、その独自で強力な世界観は、これまでのアニメではなしえなかった新鮮みがある。人と人との絆の固さや弱さを見事なまでに描いた傑作となっています。。 年齢も性別も異なる二人が大陸をまたいで200年に及ぶ手紙のやりとりを描いていきます。

携帯やメールがコミュニケーションツールの主流となった今の時代、対人関係が便利で簡易になった分、人間同士の深い絆をちょっと忘れているような気がします。
ネット上ですぐお友だちになり、実際に仲良くなって最初はうまくいく。でもちょっとしたトラブルが起きるとすぐに決別。
出会いも別れもお手軽すぎやしないかな。この映画はメールも携帯もない頃のお話。最もオーソドックスな手紙という方法ですが、それは通信の手段だけじゃなく、人の人生を変えるほどの力もあるのかなと思います。
主人公の一人、アメリカに住む、肥満で孤独な中年オヤジ、
マックスは自閉症、人とコミュニケーションをとるというリスクを冒してはじめて、5才の少女メアリーとの友情によって、幸せや楽しさを人と共に感じることが出来たのだもの。 go
劇中の言葉で印象に残ったのは「人を愛するにはまず自分を愛せよ」
すでに自分嫌いになりつつあったわたしは、メアリーとマックスに教えてもらいました。
マックスの部屋で見せたクライマックスシーンは、感動もしたけど驚き、そして哀しみもあった。
涙腺はこのシーンで崩壊しちゃいました。
7月16日土曜日より伏見ミリオン座〜

おいしい映画祭

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