映画・僕セザール10歳半、1m39cm

目線が変わると世界が変わる。僕セザール10歳半1m39cmは、主人公セザールの身長1メートル39センチの高さにカメラを設置して撮影され、子供の価値観に立った物語なのです。「ポネット」って映画知ってます?これは3歳のポネットがママを事故でなくしてしまうけど、ママ死んだことがわからなくて、ママに会える日をづっと待ち続けるのです。その姿が愛おしくて何度見ても泣いてしまう大好きな映画があります。それも3歳のポネットに合わせたカメラポジションですが、ポネットの心の内は言葉ではなく表情で説明されていました。セザールの場合は、「大人は判ってくれない」と同じく彼の独自形式で目と心を通して観たものや、自らの存在理由までも、すべてナレーションで説明していくの。見ている内に自分がセザールに入り込んじゃって、なやんだり、笑ったりして楽しんじゃった。そして自分も1m39センチのころあったなぁってホンワカした気分にもなれた。(私の身長は1m53センチだからそんなに背はかわってないけどね(^。^))太めを気にしているけど、甘い物がやめられなく愛読書はデザート本、自意識過剰で空想家。そんなセザールが、スポーツ万能でかっこいい親友のモルガンと学校一美人のサラの三人で、生まれてから一度もあったことのないモルガンのお父さん探しに出かけます。モンマルトルからロンドンの旅は子供達にとっては大冒険。前半はセザール本人と家族、取り巻く大人達や、モルガンとサラの家庭環境がしっかり説明し、後半は親に内緒の冒険旅行に出かけワクワク、ニヤニヤさせてくれます。ちょっと甘い終わり方だけど、それは10歳半のセザールに免じてゆるしてあげちゃう。だって甘い物すきだしね♥セザール役はあの「パティニョールおじさん」のジュール・シトリック。大きくなって太めになってさらにかわいい男の子になってたわ(^。^)おっ、アンナ・カリーナが子供達に手助けするロンドンのカフェの女主人を演じていますよ。そいえば、15歳になった主人公達の続編を計画中らしい。どうか三人が無事に15歳をむかえますよーに(^^ゞ

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