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雑誌を映画に!?斬新なアイデアと世界観にハマる
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
自分が影響を受けたものへの愛を映画へと昇華させ、観る人も楽しませる数少ない監督の1人、ウェス・アンダーソン。
彼が高校生の頃に出会ってのめり込んだ雑誌「ニューヨーカー」と、フランスの映画や文学への想いを詰め込んだのがこの映画。
亡くなった編集長の遺言で廃刊が決まった架空の雑誌「フレンチ・ディスパッチ」。
その最終号に掲載される1つのレポートと3つのコラムを映像で描く、まさに観る雑誌!
こんなアイデアを思い付いて、実際に映画にできるなんて、ウェス・アンダーソンぐらいじゃない?
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』以降、7作全部追っかけてきたけれど、実は『犬ヶ島』以外いまいちハマらなかった私。
でも今回は完璧に計算された構図と色彩、細部にまで美意識を貫きながら、サイズもカラーも自由に変わる画面が、こだわって作られた雑誌そのもののようで、ページを捲るように進んでいく感覚にワクワク。
情報量が多すぎて深く理解はできていないけれど、独特な世界観とアンダーソン色に染まった豪華キャストを堪能した。
さて今回の写真のアイテム。
ひとつはベニチオ・デル・トロ演じる凶悪犯にして天才画家のモーゼスが、刑務所でのワイロとして使うマロングラッセ。
そしてもうひとつはあるキャラクターが食べていたクラッカーを。画面の奥でポリポリ食べててめちゃくちゃ気になったw
©2021 20th Century Studios. All rights reserved.
『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
2021年製作/108分/G/アメリカ
原題:The French Dispatch of the Liberty, Kansas Evening Sun
配給:ディズニー
https://searchlightpictures.jp/movie/french_dispatch/special.html
[フォトdeシネマ]