超常現象は社会現象へ。映画パラノーマル・アクティビティ

すごい恐い映画をみちゃいました。モキュメンタリー映画「パラノーマル・アクティビティ」です。

モキュメンタリー映画というジャンル、わかりますか?
ドキュメンタリー風の表現手法で、フェイクドキュメンタリーともいいます。
「ブレアウィッチプロジェクト」が一番いい例かな。

この映画驚くことに135万円の製作費ですが、口コミが口コミを呼び公開されるやいなや
全米で大ヒットして200館から2000館になり、興行収入1億ドル(日本円にすると90億円!)突破したのです。
北米はスピルバーグ率いるドリームワークスがリメイク権を取得したのですが、最高経営者達が本編を鑑賞して「これ以上の作品を作ることは出来ない」とリメイクを諦めたっていうから驚きです。
もちろん、スピルバーグもDVDを見てから、素人が作ったノーバジェット(製作費がないに等しい)のホラー映画だけど、どうあがいてもこれ以上に怖くは作れない…と。
世に送り出すため編集はしたものの、あくまでもオリジナルを尊重して作っているとのこと。


観客の驚く姿がおもしろいですね。

ゲームのプログラマーが本業のオレン・ペリが、新居に引越した際の自らの経験を元に、自宅で1週間で製作、家にとり
憑いているらしい霊の証拠をつかもうと、寝ている間にビデオカメラをセットしたカップルの恐ろしい体験を生々しく描いたモッキュメンタリー・スタイルのホラー
映画です。

恐いというより、約99分間の上映時間の間ずっと不気味。
ゆっくりと映画の中に吸い込まれ、恐怖感がどんどんふくらむの。

物語は、カップルがカメラを設置した1日目から21日目までを見せていく。シンプルな演出なんだけど
1日目・3日目・・と日がたつにつれて観る側もカップルも恐怖が増すのです。

サスペンスの組み立て方が上手い!

ちなみに、135万の内訳は
ビデオカメラ代3000ドル
パソコン代4000ドル
レンズなど機材費1000ドル
ギャラ1500ドル
交通費宿泊1000ドル
栄養ドリンク代100ドル
食事代(ピザ)400ドル
追加撮影と編集費(スピルバーグアドバイス)4000ドル。

これで15000ドルです。

何十億使ってもアイディアには負けるってことですね。
夢のある話じゃないですか。
監督を目指している方はぜひ見てください。
そして、これなら俺も私もデキル!とおもったらぜひ行動に移してほしいな。

おいしい映画祭

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