森田芳光監督

一日たってしまいましたが、昨夜はまたまた巨匠森田監督にロングインタビューでした。
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新作について。
オリジナル脚本について〜今後の日本映画の売り方作り方
そして視聴者質問と長きにわたるインタビュー有り難うございました。

「わたし出すわ」という小雪さん主演の映画。
「ハル」からじつに13年ぶりのオリジナル脚本で作り上げた渾身作。

タイトルからして、インパクトがある本作は、
主人公が莫大な財を成し、田舎に帰って旧友達にお金を出す。
「お金」からその人の価値観、そしてお金によって見えてくる自分が浮かび上がります。

私個人の意見ですけど
群像劇でよい映画というのは、「余韻」だとおもう。
物語は映画の中でおわりますが、その後彼らが彼女たちがどうなっていくのか
見た者が想像して新たな物語を作りあげることができる作品こそ
長く愛される、心に残るえいがなのではないかと思います。

まさに、本作はそれぞれのキャラクター達が、「お金」によってみつけた自分と今後どう向かい合っていくのか。想像しただけでたのしくなりますね。

「お金」のつかいかただけじゃなく、「お金」によって人はどう反応するか。
そんなところも面白く描かれています。
森田監督は、ほとんどゆっくりすることがなく、
常にニュースやネット、雑誌、映画、様々な媒体から世の中の動きを把握し
雑踏の中で生きる人々をじっと観察しているそうです。

監督は、デビュー作「の・ようなもの」は自分でお金を出して創った作品です。
まさに私出すわ。
このタイミングでもし監督がお金をだす勇気がなかったら躊躇したらどうなっていたのでしょう。
そこで出さなかったら今の映画界は変わっていたというくらい、影響力のある方です。

よく、喫茶店のレジでおばちゃん二人連れが
「まぁ〜え〜わ〜、私出すわ」「なにいっとるの、私が出すわ」「いかんていかんて、私が・・」
「じゃ今度私が払うわね」

私出すは、といった人はほとんどが自分は払わないそうだ。

たしかに、そうかもしれません。
これから監督のように人を観察してみよう。

ちなみに、わたし出すわ ブログにのっけてもらいました。
取材

わたし出すわは10月31日公開・

おいしい映画祭

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