人気アクションシリーズ「X-MEN」の主人公、ウルヴァリンの誕生と知られざる過去に光を当てた注目作。

驚異的な治癒能力と高度な戦闘能力、全てを切り裂く超金属の爪を武器にもつ危険な男ウルヴァリン。これまでのX-MENシリーズを支えてきたキャラクターはなんといってもウルヴァリン。
その彼をフィーチャーした本作ですが、決して単なるスピンオフではなく、これまでの実写版X-MENのエッセンスをもきちんと盛り込んでいるので映画ファン＆原作ファンは満足できると思うよ。
全米でもすでに大ヒットですもの。

注目したい点は、ミュータントとして生まれたローガンが「ウルヴァリン」になったいきさつと、その背景にある兄弟の関係。ウルヴァリンのトレードマークの超金属の3本の爪。この爪の誕生秘話も明らかになります。ヒューが超金属アダマンチウンムを骨格に移植する手術シーンは痛々しくて見てられない！

そして、ローガンと後に「セイバートゥース」と名乗る兄ビクターの性格の不一致が鮮明に描かれているのも見どころ。怒りが爆発した超人兄弟の凄まじいアクションシーンは思わずウルヴァリンのように私も力こぶが入るほど大興奮！
最強の肉体となった弟を羨ましく思い、自分もアダマンチウンムを移植しちゃうんです。
怒りぬ震える二人のかっこよさはたまりません。

ローガン、のちにウルヴァリンを演じるのは、この役によってブレイクしたヒュー・ジャックマン。映画やブロードウェイの舞台で活躍し、今年はアカデミー賞の素晴らしい司会を務めたことも記憶に新しいね。
今回はプロデューサーにも名を連ね、そのアツイ意気込みは映画をご覧いただけば伝わってきます。厳格な食事制限とトレーニングを1年前から開始し、この役を演じてから約十年まったく変わらぬ肉体を今回も披露。
全裸で滝からジャンプしたり、草原を全裸で駆け抜けたりとスクリーン狭しと大暴れ。
全裸よ！！全裸！

監督は「ツォツィ」で2006年アカデミー賞外国語映画賞に輝いた南アフリカ人のギャヴィン・フッド。人物の描き方に惚れ込んだヒュー・ジャックマンのラブコールにより異色の大抜擢が実現しました。
またこれまでのX-MENシリーズに登場したキャラも若い姿でチラリと登場しています。
子供の頃のストームはかなりブサイクなの・・
ハル・ベリーに申し訳ないとおもうのだが・・

私のお気に入りは、トランプや杖にチャージして闘うイケメン・ガンピット。
原作ではとても人気があったけど。ウルヴァリンとかぶるのでいままで映画シリーズには登場しなかったとか。演じているのはテイラー・キッチュくん！カナダの俳優でちょっとジョニデにも似ているかな・・

スカーレット・ヨハンソンの旦那、ライアン・レイノルズ。
わたしはあんまり好きじゃない顔。
でも、スカヨハはメロメロらしい。

終盤にはアッと驚くゲストも登場しますのでお楽しみに。ウルヴァリンX-MEN ZERO