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熱血スポーツ青春ものとはひと味違う、繊細なドラマが心に沁みる『野球少女』
日本でも大人気の韓国ドラマ「梨泰院クラス」で注目を浴びたイ・ジュヨンの主演作。
演じるのは実在の人物をモデルにした天才野球少女スイン。
130キロの速球を投げ、高校の野球部で大活躍したものの、女子だからというだけで、プロのスカウトはおろかトライアウトすら受けられない。
それでも決して諦めず、世間の偏見や不条理を乗り越えていくスインの姿に胸が熱くなる❗️
そんなスポーツ青春映画のカタルシスを味わえるのはもちろんだけど、この映画の素晴らしさはそれだけじゃない。
夢を叶えるためにこだわりを捨てるスインの成長。
そして、夢を諦めたコーチ、夢に苦しむ父、夢を否定する母、夢を叶えた同級生との関係に訪れるポジティブな変化が繊細に描き出されて、映画に深い味わいを生み出しているのだ。
写真ではスインと周囲を繋ぐ重要なアイテムをピックアップ。
映画を観て、世界を変えるには、本人の諦めない意志はもちろんだけど、変化を受け入れるしなやかさ、そして可能性を信じてくれる人のサポートが大切なんだと実感。
だとすると、高校野球部の監督ってすごくないか?
女子のスインを受け入れて活躍のチャンスを与えたのも、プロになり損ねたコーチに新たな道を示したのも、2人がタッグを組むよう導いたのもこの人。
劇中での扱いは小さいけど、一番大きな影響を与えた監督をリスペクト❗️
『野球少女』
監督・脚本 チェ・ユンテ
出演 イ・ジュヨン イ・ジュニョク ヨム・ヘラン ソン・ヨンギュ
2019年韓国 105分
配給 ロングライド
https://longride.jp/baseballgirl/
フォトdeシネマ
映画ライター 尾鍋栄里子(おなべえりこ)
映画館バイト→雑誌映画担当→映画ライターと、人生の半分を映画業界の片隅で生きる名古屋人。
朝日新聞、中日新聞、フリーペーパーなどで映画紹介記事を執筆中。
映画フリーペーパー C2【シーツー】web版ブログ〝オー!ナイス!”不定期掲載
エリコのフォトdeシネマ♪ Vol.3 『野球少女』 #野球少女
映画ライターエリコさんのコラムをアップしました。#シネマピープルプレス@onabe11#onabehttps://t.co/x0i6pky4GL pic.twitter.com/Xc5zm2lCvq— 映画情報サイト シネマ ピープルプレス 2020/7/1 映画の日Openしました! (@cinemarest1103) March 15, 2021