ディファイアンスとワルキューレ

ユダヤ人がナチスに武力行使した逸話を描くダニエル・クレイグ主演映画「ディファイアンス」と
第二次世界大戦時に実際にあったヒトラー暗殺計画を題材に、トム・クルーズが主演を務める戦争サスペンス。「ワルキューレ」。

ディファイアンスは、ナチスによる虐殺から
1000人を超えるユダヤ人を守ったビエルスキ3兄弟のレジスタンス活動をアクションドラマ。
これは暗い時代の物語であり、骨太で緊張感あふれる映画ですが、登場人物達の人間らしいコミカルな面も見せときおりホッとさせてくれます。

ユダヤ人がレジスタンスを形成しナチスに抵抗し、武装した彼らはナチスの車を襲撃することもするし、武力をもって戦う。
ダニエルが演じた 長男トゥヴィア・ビエルスキは極限状態で森に逃げてきたユダヤ人達をを激励します。ナチスへの「仕返し」以前に肉体的にも精神的にも弱っている人々に希望を持たせるのは共同体の中では何よりも
大切なこと。
次男は、それが気にくわない。
多くなればなるほどナチスに見つかってしまうのではないかと。

クライマックスは感動的でした。
ナチスの攻撃から逃れるためにはどうしても大きな川をわたらなければいけない。

リーダー的のトゥヴィアはこのときなぜか足が竦んでしまう。

老人や子供達を守れるのか・・

そこで森の生活で多くをマナビ成長した末っ子アザエルくんが、やれば出来る!僕らに奇跡はない、奇跡は自分たちで起こすんだ!という勇気ある言葉によって、みんなで川を渡りきったのです。

それからまたしてもナチスの攻撃をうけるのですが、ロシア軍に参戦していた次男のズシュが森の人々を助けるのです。

この映画を観る限り、多くの命を守ったビエルスキ3兄弟は英雄だったのでしょう。

 アドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツに屈するだけではなく、命や人間としての尊厳を守る
ためユダヤ人は戦ったのであるという事をこの映画『ディファイアンス』は教えてくれます。

http://defiance-movie.jp/

なぜかこの時代のものが続いてしまいましたが、次に見たのは「ワルキューレ」。http://www.valkyrie-movie.net/

「ヒトラーに未来はない!」と断言し、軍部内の将校たちに作戦の協力を求めるシュタウフェンベルク大佐。気弱な相手には脅しをかけ、理想に燃える部下は直球勝負で口説き落とす。巧みな人心掌握術と持ち前のカリスマ性で同志を増やし、やがて暗殺計画は現実のものとなっていく。

過去に40回以上も繰り返されたヒトラー暗殺計画。失敗すれば家族の命も危険にさらすことになります。それでも自分の良心に従って信念を貫き通すシュタウフェンベルク大佐こそ、まさに男の中の男! 左目だけでなく両手も重症を負い、残っている指は左手の三本だけ。そんな彼がハンデをも武器にして挑む過酷なミッションは、息苦しいほどの緊張感に包まれ、一瞬たりとも目が離せません。

シュタウフェンベルク大佐のカリスマ性は、トムが放つ世界的スターというにふさわしいオーラと一致しています。 冒頭ではドイツ語をすらすらとしゃべるなど、トム様の成り切りぶりはすごいぞ。

『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』で太ったハゲ頭のハイパーなおやじといい、今年のトム様はなにかちがうね、実子ができたから?!

それにしても、ヒトラーの独裁政権に屈する者と独裁世界を変えようとする者がこんなに多くいたとは知りませんでした!

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