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「自由に楽しみを見つける〜山田孝之さん編」
[仲間と作る楽しさを知る]
初めてお仕事ご一緒した『ドラゴンヘッド』舞台挨拶から長きに渡り、お世話になっている俳優・山田孝之さんですが、デビュー当時は口下手だったものの、『鴨川ホルモー』の舞台挨拶から楽しさに気付いたと言い、
以降、舞台挨拶に立つ際には、独特な切り返しや返答で共演者や観客を楽しませるトークを展開するようになったのが私個人の印象です。実は、周囲をよく見ていてとっても優しい兄貴キャラ。本人は照れ臭がるでしょうが。
[仲間となら未来を生み出せる]
そんな山田くんですが、演じるだけでなく、もっと映画が自由になること、もっと映画界全体が潤うこと、俳優も利益を得られるよう願って、自ら仲間と場作りを始めております。
製作総指揮として『聖☆おにいさん』を実写化し、プロデューサーとして『デイアンドナイト』を映画化、新作『ゾッキ』では竹中直人さん、齊藤工さんと共に初監督を務めます。
そして今度は多くの人に映画作りを身近に感じてもらいたい、映画に関わる仕事に興味を持ってもらいたいという思いから仲間と「MIRRORLIAR FILMSミラーライアーフィルムズ」を立ち上げました。メンバーには、『デイアンドナイト』を生み出した俳優仲間の阿部進之介さん、映画プロデューサーの伊藤主税さん(and pictures)、更に関根佑介さん(Fogg)、松田一輝さん(KOUEN)、小金澤剛康さん(イオンエンターテイメント)、というWEBや劇場と組んでの新プロジェクトになります。
[自由に表現することで才能は伸びる]
面白いのは、5〜15分の映像であれば、どんなカメラを使ってもいい、年齢性別を問わない、YouTubeにあげたものでもいい、レイティングはPG12以下というもので、ほぼ縛りがないのです。聞いてみるとむしろ「縛るのが嫌だ、自由に撮って欲しい」というコンセプトで、第一期は24枠が映画業界枠(山田さんを含む俳優、著名人、監督)、一般公募は12枠という計36人の映画監督による短編オムニバスを製作し、劇場上映、映画祭も開催するとのことでした。初監督メンバーには、安藤政信さんや志尊淳さん、柴咲コウさん、水川あさみさん、そして阿部進之介さんが名を連ねるわけですが、「内容はまだ秘密(笑)」と阿部さんは言って笑っていました。さすがにメンバーの中には、「テーマがないと撮れない」という人も居て、公募内容の規定に“テーマは変化”を入れたとのこと。なるべく敷居を低くすることで、自由に表現し、個々の才能が活かされ、多くの人が映画作りの楽しさに気付くかもしれない。話を聞きながら確かにそう思えたんですよね。
[仲間と作ることで夢は広がる]
賞金を用意し、気軽に応募したいと思え、表現する場、発信する場を作り、大スクリーンで上映することで映画の素晴らしさに気付いてもらえる。YouTuberという夢を持つ子供たちに、皆の力で作る映画の魅力にも気付いてもらいたいと願う山田孝之さんと仲間たち。だからこそ機材の貸し出しもこのプロジェクトでは行っているそう。人のサポートにより、自分が作った作品が映画館という大スクリーンで上映され、映画祭にも出品される。ひとりの力では出来ないことを、多くの人の力で実現させる喜びを味わってもらう「MIRRORLIAR FILMSミラーライアーフィルムズ」プロジェクト。
誰かと力を合わせることで得る大きな感動を山田孝之さんは知ってもらいたいのかもしれない。
『MIRRORLIAR FILMS』(ミラーライアーフィルムズ)とは
俳優のためのプラットフォームサービス「MIRRORLIAR (ミラーライアー)」が2020年に「MIRRORLIAR Films」と題し、 1作品5分以上15分以内に収めたショートフィルムを制作しオムニバス上映を行います。
現在、オムニバス上映作品に含まれるショートフィルムの一般公募を実施。
作品は2021年春よりシーズンごとに年4回全国50館以上で上映予定となっており、上映後は海外を含む配信も予定しております。
コンセプト
役者や監督などの垣根を超え、誰もが自由に映像作品を創れる環境を目指し、一般公募したショートフィルムのオムニバス上映を実施します。
これにより多くの人にチャンスを提供する事ができ、年齢や性別、職業に関係なく映画を撮影することにより、映画人口を増やし、映画業界全体の活性化を図るプロジェクトです。
ショートフィルム募集概要
MIRRORLIAR内で「変化」をテーマに作品を募り、撮影された作品をミラーライアー運営チームが選定。
2021年春よりシーズンごとに年4回全国50館以上で上映予定。
作品内容やジャンル、プロ・アマチュア、他映画祭での受賞歴を問わず、幅広く募集しております。
その他詳細は、『MIRRORLIAR』公式HPをご参照ください。https://films.mirrorliar.com/
映画パーソナリティ/心理カウンセラー:伊藤さとり
年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。
ハリウッドスターから日本の演技派俳優まで、記者会見や舞台挨拶MCも担当する。全国のTSUTAYA店舗で流れる店内放送wave−C3「シネマmag」DJ、俳優対談番組『新・伊藤さとりと映画な仲間たち』(YouTubeでも配信)、東映チャンネル×シネマクエスト、映画人対談番組『シネマの世界』など。NTV「ZIP!」、CX「めざまし土曜日」TOKYO-FM、JFN、インターFMにもゲスト出演。雑誌「ブルータス」「Pen」「anan」「AERA」にて映画寄稿。日刊スポーツ映画大賞審査員、日本映画プロフェッショナル大賞審査員。
心理カウンセリングも学んだことから「ぴあ」などで恋愛心理分析や映画心理テストも作成。
著書「2分で距離を縮める魔法の話術」(ワニブックス) 伊藤さとり公式HP itosatori.net