伊藤さとりの「映画で人間力UP!」

初めまして、の方も多いと思うのでまずは自己紹介から。

私は、映画パーソナリティという肩書きで25年、映画に関わる仕事をしているんですが、主に人前に立って映画を語らうことがメインなので、年がら年中、映画を観て、俳優、監督にインタビューをしています。

と〜っても楽しそうな仕事で、羨ましがられる仕事をしているのは重々承知なのですが、これには“人間関係の早期構築”というスキルが必要になります。

このコラムでは、コロナ禍により、リアルに人と会うことや会話することが難しくなった“今”だからこそ大切にしたい、“コミュニケーション上手になる術”を私が出会った俳優や監督、そして映画から綴っていこうと思います。以後、お見知りおきを。

『ネット社会での人との付き合い方〜秋元才加さん編』

 

元AKB48の秋元才加さんが、なんとハリウッドデビューを果たしたのはご存知ですか?

しかも映画『山猫は眠らない8 暗殺者の終幕』で、“アクション俳優”として、であります。

ちなみに『山猫は眠らない』って、トム・ベレンジャー主演で作られた狙撃兵が難解な極秘任務を遂行する物語として1993年からスタートした大人気シリーズ。4作目から世代交代が行われ、トム・ベレンジャー扮するベケットの息子ブランドン(チャド・マイケル・コリンズ)が主演になり、もはや今作で8作という御長寿映画であり、日本では8月14日(金)から公開となります。

 

 

 

 

 

 

秋元才加さんはビデオオーディションで見事、暗殺者レディ・デス役を掴み、英語もアクションも猛特訓の末、彼女の魅力に魅せられた監督が、ラストシーンを追加したほどなのです。しかも、チョイ役ではなく、かなり出演、吹き替え無しの英語でセリフもしっかり言っているのだから恐れ入ります。

[見知らぬ土地で頑張れた理由]

 

 

 

 

 

 

 

そんな彼女に、インタビューをした時のこと。「ハリウッドの人たちとお仕事をして、考え方がすっかり変わりました」

と目を輝かせて語り始めました。まず、監督であるカーレ・アンドリュース氏は、どんなことでも秋元さんを褒め称えたそうです。そんな監督の対応に、褒められ慣れていない秋元さんは戸惑いながらも、やがて自信を持て、英語もガンアクションも必死に学び、皆の期待に応えようとトレーニングを続けられたと言います。

貶すのではなく褒めること。人の才能を伸ばすのは間違いなく後者であり、人間は褒められれば自信を持て、もっと褒められようと頑張るものですよね。

[ハリウッドスターから社交術を学ぶ]

次に、秋元さんは「人との距離感が変わりました」と言っていました。

ハリウッドから戻ると、すぐにスタッフや共演者のチャド・マイケル・コリンズからSNSを通して連絡が来たそうです。

「日本は、事務所の関係もあるかもしれませんが、ファンの人との距離感が遠いんです。でもチャドは、インスタグラムに届く世界中のファンからの書き込みにコメントを返していたり、とても仲良くしているんです。だから作品も愛されいるんだと気付きました」

顔を知らない人とは連絡を取らない、という考えや、自分は特別だという考えを一新させたという秋元さん。

ネットが活用される現代社会。SNSで気軽に声をかけられる時代になり、人との距離感に戸惑っている人も多いかもしれません。彼女の話を聞きながら思ったのは、こちらから壁を作らず、どんな人にもフラットな気持ちで対応するスキルと、相手に対して敬意を込めた言葉を紡ぐことが、ネットでのコミュニケーションにおいて必要なのでしょうね。

考え方によっては、ネット上で社交的になることは、多くの友達を作れ、日本のみならず、世界にも友達を作ることができる便利なツール。

ただし、“会う”ということに関しては、ネットを利用した犯罪もある世の中なので、十分に調べて、気を付けて。

人との付き合い、自分の未来に、勝手にシールドをかけていませんか?  (映画パーソナリティ 伊藤さとり)

【山猫は眠らない8 暗殺者の終幕】

人気シリーズ待望の最新作!! 今度の敵は日本からやってきた最強の暗殺者(アサシン)

 

 

 

 

本格的なミリタリー描写とドラマチックな展開を両立。根強い人気を誇る戦争アクション長寿シリーズ「山猫は眠らない」の最新作がついに劇場公開されます。ベテラン狙撃兵のトーマス・ベケット(トム・ベレンジャー)が⽶国政府から指令を受け、極秘任務を遂⾏する第1作目から27年。最新作では俳優・秋元才加が出演。本格的なガンアクションに挑戦するなど見どころ満載の内容となっています。

【公式ホームページ】

https://www.sniper8.jp

【STORY】外交官が何者かに暗殺された事件。狙撃兵ブランドン・ベケット(チャド・マイケル・コリンズ)は容疑者として疑われてしまう。CIAと、彼の命を狙う集団から追われる身となったブランドン。逃げまどい向かった先は、狙撃兵を引退した父・トーマス・ベケット(トム・ベレンジャー)が生活する山小屋。ブランドンはトーマスにこれまでの顛末を打ち明けて、事件解決のため協力を求めるが、そこに謎の暗殺者(秋元才加)が現れて……。

 

映画パーソナリティ/心理カウンセラー:伊藤さとり

年間500本以上は映画を見る映画コメンテーター。

ハリウッドスターから日本の演技派俳優まで、記者会見や舞台挨拶MCも担当する。全国のTSUTAYA店舗で流れる店内放送wave−C3「シネマmag」DJ、俳優対談番組『新・伊藤さとりと映画な仲間たち』(YouTubeでも配信)、東映チャンネル×シネマクエスト、映画人対談番組『シネマの世界』など。NTV「ZIP!」、CX「めざまし土曜日」TOKYO-FM、JFN、インターFMにもゲスト出演。雑誌「ブルータス」「Pen」「anan」「AERA」にて映画寄稿。日刊スポーツ映画大賞審査員、日本映画プロフェッショナル大賞審査員。

心理カウンセリングも学んだことから「ぴあ」などで恋愛心理分析や映画心理テストも作成。

著書「2分で距離を縮める魔法の話術」(ワニブックス) 伊藤さとり公式HP  itosatori.net

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