愛知県犬山市でオールロケを敢行し、タリン・ブラックナイト映画祭(エストニア)でのワールドプレミア上映も果たした映画『見え見え』が12月19日、愛知・ミッドランドスクエアシネマにて先行公開初日を迎えました。

満席の熱気に包まれた会場には、W主演を務めた大黒柚姫さん(元TEAM SHACHI)、平野莉玖さんをはじめ、共演の勇翔さん、桂元枝さん、そしてフルヤカツトシ監督が登壇。

撮影秘話や海外の映画祭の反応、はやくも聖地巡礼がおきてる話まで、たっぷりトークが繰り広げられました。
本作は、幽霊が“見え”る彼女・美里(大黒)と、“見え”ない彼氏・拓人(平野)が織りなす「除霊アクションラブコメディ」です。

「エストニア人は笑わない」説を覆す?
監督が語る海外の反応
本作は、世界15大映画祭の一つとされる「タリン・ブラックナイト映画祭」のコンペティション部門に選出。現地でのワールドプレミアに出席したフルヤ監督は、その手応えを興奮気味に語りました。

「ガイドブックに『エストニア人は笑わない』と書いてあったので心配していたんですが、満員の会場でみんなめちゃくちゃ笑ってくれていました」
「呪術廻戦」など、日本のアニメ文化が浸透している影響もあり、妖怪や陰陽師が登場する本作のビジュアルとコメディ要素が、現地の観客にも大いに受け入れられたようです。
勇翔の妖怪姿に外国人観光客がザワつく?
犬山ロケ秘話

1200年の時を経て復活した大妖怪・妖狐玉藻を演じた勇翔さん。全編犬山ロケで行われた撮影中、その奇抜な姿で観光客の注目の的だったそう。

「犬山城下町での撮影中、外国人観光客の方が『そういう(地域の)やつなんだろうな』という目で見てきて。リアルに犬山のマスコットキャラクターだと思われていたみたいです(笑)」と明かすと。
監督も「(犬山公式キャラの)わん丸君の後ろにずっといるやつとしてコラボしたいですね」と便乗し、会場の笑いを誘いました。
また、大黒さんは劇中に登場する「見え見えマルシェ」のシーンを挙げ、「地元のお店の方々が出店し、エキストラとしても出演してくださって、みんなで作った映画だと実感しました」と、地元の協力体制に感謝を述べました。
監督のトレードマーク「ニット帽」の秘密
舞台挨拶中、話題はフルヤ監督のトレードマークである「ニット帽」へ。大黒から「外れないんですか?」と突っ込まれると、監督は「これはイメージ作り、ブランディングです(笑)」と回答。
しかし、タリン映画祭の授賞式では、この日平野さんや勇翔さんも着用していたロッソネロのタキシードを着用、帽子なしでバシッと決めたことを明かし、会場の笑いを誘っていました。
止まらないアドリブ合戦
平野「監督が全然止めてくれない(笑)」

トーク中盤、主演の平野さんからフルヤ監督へ「芝居の時に一番重要視するポイントは?」と、真面目なトーンで質問が飛ぶ一幕も。
これに対し監督は「キャスティングの時点でもう8割方決まっています。その人のキャラクターが役にマッチしているので、現場でたくさん言うことはない」と、キャスト陣への全幅の信頼を口にしました。
すると平野さんは、コメディ要素が多い本作ならではの「ある現象」について暴露。
「(現場では)アドリブで面白くなってどんどん続けちゃって。でも監督が全然止めてくれないから、いつまでも僕たちずーっとアドリブやってる、みたいなことがありました(笑)」
監督がなかなか「カット」をかけないため、キャスト同士のアドリブ合戦がポンポンと飛び出し、止まらなくなっていたという。
佐野プロデューサーは「こういう話を聞くと、自由にさせているんだなと思われますが、こだわるところではきちんとこだわる、監督の頭の中にはしっかりとイメージができているのを感じました」と、その演出手腕を明かしました。
「人が死なない映画」のはずが…?

また、本作の制作意図について問われた監督は、脚本執筆時の裏話を披露。
「最初は『人が死なない物語』を作ろうと思っていたんです。人が死ぬことで描けるものもあるけれど、そうじゃないものを描こうと。でも結果、死んだ人(幽霊)がたくさん出る映画になりました(笑)」
これには、会場も思わず爆笑に包まれました。
また、この日は会場からのティーチインも行われ、監督自らがマイクを持って客席を回る場面も。
ファンから「劇中の衣装で一番気に入っているものは?」と聞かれると、大黒さんは「悩ましい……」としながらも、「大学のシーンで着ていたチェックのワンピース」を挙げ、「ファンの皆様にかわいいと言われる回数が多かったので。私、かわいいって言われると調子に乗っちゃうので(笑)」と茶目っ気たっぷりに答えると、すかさず会場から「かわいいー!!」の大合唱が。
この日いちばんのとびっきりの笑みを浮かべると、「ありがとうございます! 調子乗っていきましょう!」と応え、会場を和ませました。
平野莉玖を襲った
地元ならではの“ハッピーサプライズ”
そして会場一番のどよめきと感動に包まれたのは、続く女性からの質問の場面。
マイクを向けられた女性が「莉玖くん、10年ぶりです。中学校の◯◯です。」と告げると、平野さんは「ええっ!?」と目を見開き絶句。「やば……お久しぶりです!」と慌てふためく平野さん。
そう、質問者はなんと平野さんの中学時代の恩師。感極まりながら「10年経ってこんなことになるなんて……。」と、喜びを伝えると、当時のエピソードについて「とにかくチョロチョロしてました(笑)」と暴露。
当時は「身長138cmだった」と明かす平野さん。こうして立派に成長し、スクリーンで活躍する姿に、「実在してよかった!(こんな姿を見られただけで)私はもう満足です!」と涙声で語りかけました。
平野も「危なかった、僕もグッときちゃいました」と瞳を潤ませ、予期せぬ恩師との再会という“ハッピーサプライズ”に、会場は温かい拍手に包まれました。
愛知から全国へ!「何回も見え見えして」
最後に主演の二人は、これから作品を見る観客へ熱いメッセージを送った。

大黒柚姫さん
「愛知での先行上映から、全国、そして世界へ羽ばたいていく映画だと思っています。考察要素もあるので、ぜひたくさん楽しんでください!」
平野莉玖さん
「コメディ要素強めでクスッと笑える作品ですが、伏線もたくさん詰まっています。何度でも見て、ロケ地巡りなども楽しんでいただけたら嬉しいです。そして、面白かったポイントや見どころをぜひSNSで発信して欲しいです」とリクエスト。「我々もSNSをチェックしていますし、それが活動の糧になります!」と、観客との繋がりを大切にする姿勢を見せました。
映画『見え見え』は、ミッドランドスクエアシネマ2、ミッドランドシネマ名古屋空港にて愛知先行公開中。公開期間中は連日、キャストによる舞台挨拶が予定されているので、何度も何度も楽しんで!

【作品情報】
タイトル:映画『見え見え』
監督・脚本:フルヤカツトシ
出演:大黒柚姫(元TEAM SHACHI)、平野莉玖、勇翔、桂元枝、須田亜香里 ほか
公開:2025年12月19日(金)より愛知先行ロードショー
公式サイト:www.miemie-movie.jp
取材・文 にしおあおい(シネマピープルプレス編集部)




