故・佐々部清さんが企画した『アイミタガイ』黒木華さん主演で11月1日公開決定!

『アイミタガイ』ポスタービジュアル

中條ていの小説「アイミタガイ」を黒木華主演で映画化
メガホンをとるのは『世界でいちばん長い写真』の草野翔吾監督

2014年に斎藤緑雨文化賞長編小説賞を受賞した中條ていによる小説「アイミタガイ」(幻冬舎文庫)が、現在放送中のNHK大河ドラマ『光る君へ』でも深い印象を残す実力派俳優・黒木華を主演に迎え映画化されることがわかりました。監督を務めるのは、『彼女が好きなものは』やドラマ「こっち向いてよ向井くん」などの草野翔吾で、11月1日(金)に劇場公開されます。

本作は、『台風家族』『犬も食わねどチャーリーは笑う』の市井昌秀監督が、短編連作集「アイミタガイ」を原作に脚本の骨組みを作り、『ツレがうつになりまして。』の故・佐々部清監督が生前に魂を注いでいた企画です。今回、そのバトンを受け継いだ草野翔吾監督が作品として完成させました。

かけがえのない存在だった親友を失い、立ち止まってしまった主人公・梓を中心に、思いがけない出会いが連鎖し、大きな輪になっていく群像劇となっています。

亡き親友にメッセージを送り続ける主人公の心の機微を細やかに演じ上げた黒木は「迷いの中でも、人と人との繋がりを改めて感じられる、そっと背中を押してくれるような、寄り添ってくれるような映画だと思います」とコメントしました。

梓の恋人・澄人を演じるのは、連続テレビ小説「エール」や「らんまん」などに出演し、25 年放送のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華之夢噺~』にも出演が決定している中村蒼です。

そして、梓の親友・叶海を演じるのは、「マイファミリー」で予想外の共犯者として一躍話題となり、連続テレビ小説「ひよっこ」「ちむどんどん」「ブギウギ」と次々に朝ドラに出演し、類いまれな演技力が話題になった藤間爽子。現在公開中の映画『九十歳。何がめでたい』でも印象を残しています。

さらに草笛光子、安藤玉恵、松本利夫、升毅、西田尚美、田口トモロヲ、風吹ジュンといった実力派が顔を揃え、人間ドラマのアンサンブルを奏でています。

タイトルにもなっている“相身互い”(アイミタガイ)は、同じ境遇にある者同士が、互いを助け合う心を指します。

人との繋がりが希薄になってしまった現代において、何気ない事がどこかで繋がって、誰もが心に秘めている助け合いの精神を呼び覚ましながら、その日々をやさしく照らす物語となっています。

今回、合わせて解禁された本ビジュアルは、梓を中心に登場人物たちの物語が繋がっていくことを表現。

理解者だった叶海を失い、返事が返ってこないことを理解していながらもメッセージを送り続ける梓。なぜ彼女は、亡くなった親友にメッセージを送り続けたのか?そして、誰かを思った優しい“秘密“が巡り巡って繋がる時、あたたかな涙が溢れ出す。そんなビジュアルに仕上がっています。

キャストコメント

黒木華 /梓役 コメント
草野監督と初めてご一緒しましたが、とても暖かい方で、穏やかに撮影に参加できました。
迷いの中でも、人と人の繋がりを改めて感じられる、そっと背中を押してくれるような、寄り添ってくれるような映画だと思います。


中村蒼 /澄人役 コメント
様々な理由で一歩を踏み出せずその場に留まる登場人物達の背中をささやかな毎日にある小さな優しさや心遣いが奇跡を起こしてそっと押してくれます。
今回僕が演じた小山澄人はタイミングが悪くどこか抜けているけど大切な人を救おうと奮闘します。
そんな彼の純粋な心はとても美しく、日々生きている姿を見ていると”目の前の人を助ける事が明日の自分を救う事に繋がるかもしれない”と思えてきます。
さらにこの映画を観終わった後には”アイミタガイ”という言葉がじんわりと沁みて暖かく包んでくれると思います。


藤間爽子 /叶海役 コメント
アイミタガイ。相身互い。何かあったときはお互い様だよという気持ち。
そんな優しい想いやりが人と人とを繋いでいく。
日々何気なく発せられていた言葉や行動に勇気をもらうこともあるし、また反対に、自分が人の背中を押していることもあるかもしれない。
大切な家族、友人、恋人、もう会うことがない人たちも、その出会いが今の私をつくってくれていた。
そう気付かせてくれる温かく優しい映画だと感じました。是非映画館で観て頂けたら嬉しいです。


草野翔吾監督 コメント
聞き慣れない、おまじないのような言葉だな、と思いながら「アイミタガイ」と題された脚本を読み始めました。
次第にパズルのように繋がっていく脚本に心地よく騙され、読み終える頃には温かな気持ちになったのを覚えています。
佐々部清さんが生前温めていた企画ということでプレッシャーもありましたが、最初に読んだ印象を大事に、自分ができることを精一杯やりました。
この映画が誰かにとっておまじないのようになってくれたら嬉しいです。


原作者・中條てい コメント
「相身互い」…あまり聞かれなくなった古い言葉ですが、今にも通じる日本人の心の在り方を表わした言葉だと大切に感じてきました。
この「アイミタガイ」という言葉とその心が世代を継ぐ若い監督によって、切なくも温かな映画作品として生まれたことに感謝と喜びを覚えます。


映画『アイミタガイ』は2024年11月1日(金)より全国公開です。

シネマピープルプレス編集部

『アイミタガイ』作品紹介

【ストーリー】ウェディングプランナーとして働く梓(黒木華)のもとに、ある日突然届いたのは、親友の叶海(藤間爽子)が命を落としたという知らせだった。交際相手の澄人(中村蒼)との結婚に踏み出せず、生前の叶海と交わしていたトーク画面に、変わらずメッセージを送り続ける梓。同じ頃、叶海の両親の朋子(西田尚美)と優作(田口トモロヲ)は、とある児童養護施設から娘宛てのカードを受け取っていた。そして遺品のスマホには、溜まっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知も。一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介でピアノ演奏を頼みに行ったこみち(草笛光子)の家で中学時代の記憶をふいに思い出す。叶海と二人で聴いたピアノの音色。大事なときに背中を押してくれたのはいつも叶海だった。梓は思わず送る。「叶海がいないと前に進めないよ」。その瞬間、読まれるはずのない送信済みのメッセージに一斉に既読がついて…。

タイトル:『アイミタガイ』
監督:草野翔吾 
脚本:市井昌秀 佐々部清 草野翔吾
原作:中條てい「アイミタガイ」(幻冬舎文庫) 
音楽:富貴晴美
出演:黒木華
中村蒼 藤間爽子
安藤玉恵 近藤華 白鳥玉季 吉岡睦雄
松本利夫(EXILE) 升毅
西田尚美 田口トモロヲ
風吹ジュン/草笛光子
配給:ショウゲート
公式サイト:aimitagai.jp
公式SNS:@aimitagai_movie
© 2024「アイミタガイ」製作委員会

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