世界的ベストセラー「少年H」映画化 巨匠降旗監督にインタビュー

舞台は昭和初期の神戸

太平洋戦争時代に翻弄されながらも勇気や誇り、信念を貫いてきた家族の激動の日々を静かな目線で描く「少年H」
妹尾河童の自伝的小説を「「鉄道員」「ホタル」の名匠降旗康男監督が映画化
主演の夫婦は水谷豊、伊藤蘭という実生活でも夫婦の2人が夫婦役を演じたことでも話題になっていますね。
仕立屋を営む柔軟な父という役にぴったりな水谷さん
家庭を切り盛りする綺麗な肝っ玉かあちゃんも蘭さんらしかった。
少年Hを演じた吉岡くんは、1000人のオーデションで誰もいなくて
困っていたところ、最終のオーデションで見つけた原石。中学生までを演じることになるので、子供すぎてもだめという難役をみごとこなしていた。
好奇心旺盛で曲がったことがキライ、でも一言多くてしっぱいばかりのはじめ役をイキイキと演じています。
戦争がはじまり世の中がかわり、それによって自分の考えを封印しなくてはならなかった時代。
私の母や父はまさにその時代を生き抜いた人たちです。
そうおもうとこの時代の人たちは強いですよね。
辛く悔しいこともたくさんあったのに耐えて日本をここまで立派な国にしたのは
間違いなくこの時代の人々なのです。
鑑賞後は感謝の気持ちがこみ上げ泣いてしまいました。
もっと母の話をきかなくちゃ。
監督は、戦争を経験していますが都会ッコではなかったので爆撃にはあっておらず、
本作を制作するに当たり様々な話を聞いたり資料を集めたそう。
私は東映の仕事がきっかけで映画の世界にはいったので
東映出身の監督に会うチャンスはたくさんあったとおもうのですが、
約20年目にしてやっとこさ降旗監督にお会いすることができました。
と、いうことを監督にお話ししたら
「名古屋にくる機会がなかったからね〜」って笑顔で答えてくれました。
よかったお会いできて。
思わず握手をして写真をといましたら
なんか、首脳対談みたいだね〜と笑ってました。
降旗監督握手.jpg
8月10日少年H 公開です。

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