夏ははじまったばかりですが、
瀬戸内寂聴さんの40年も前の小説「夏の終わり」
一昔前の日本家屋に、そこはかとなく漂う情緒。
その中で人間模様が織りなされる作品です。
男女3人の揺れる思いと本能的な愛に生きる姿
3角関係というのはドラマチックな愛の物語
愛に生きるヒロインは満島ひかり。
舞台となる昭和30年代で染色家として自立している女性を演じています。
とても凛としたその姿に同性ながらもホレボレ。
実年齢よりも10歳年の上の女性でありますが、時には少女のようなあどけない笑顔をも魅せる
まさに満島さんうってつけの役だったと思います。
ガッチャマンとは正反対の綾野剛の演じる第3の男もよかった。
知子への思いを断ち切れないいじいじした感じがいい。
小林薫さんは着流しが似合いすぎ!
売れない小説家で妻も子もいながら知子との関係を8年もつづけている。
緊張したシーンは、正妻からの電話のシーン。
ここは監督も凝りに凝ったシーンだったそう。
声だけの出演の女優さんに現場に来てもらい、
雰囲気を把握し知子の住む家のセットの隣から電話での演技。
私だったらどうする?とか色々考えて見てました。
鬼畜大宴会でデビューしたときにインタビューして
早15年?
いつまでたってもシャイな監督ですが、
映画はとても力があります。
8月31日公開です。