12/9（土）より名古屋シネマスコーレで公開中『NO選挙, NO LIFE』

候補者全員を取材して記事を書き、選挙の面白さを伝えるフリーランスライター、畠山理仁に密着したドキュメンタリー。
今年5月にフジテレビ「NONFIX」で放送されたものの長尺映画版。

恥ずかしながら彼のことは全く知らなかったけれど、この映画、かなり面白かった！

2022年7月の参院選・東京選挙区、34人の候補者全員を取材するべく、都内各所を走り回る畠山。
多くの聴衆を集める有名人だけでなく、ほとんど人のいない無名の候補者の街宣まで追いかけ、
トンデモ発言にも真摯に向き合う。主義や思想に関わらず、全ての人の話に耳を傾ける愛とリスペクトにあふれた
畠山という人物が本当に魅力的で。

彼を見ているうちに、候補者をキワモノ扱いしていた自分を反省。

没収されるかもしれない供託金300万円を用意して戦いの場に出ていく。
その覚悟と勇気を持ったちょっと個性的な人が集まり、鎬を削る選挙に俄然興味が湧いてきた。

開高健ノンフィクション賞を受賞したという彼の書籍「黙殺〜報じられない“ 無頼系独立候補 ” たちの戦い〜」も読んでみたい。

さて今回の写真は、取材の必須アイテム脚立と三脚、そしてビデオテープ。
25年以上選挙取材をしてきた畠山の仕事部屋には、選挙の資料がどっさり。
ビデオテープにも貴重な映像が残ってそうで興味津々。

映画ライター　尾鍋栄里子（おなべえりこ）

Twitter @onabe11
映画館バイト→雑誌映画担当→映画ライターと、人生の半分を映画業界の片隅で生きる名古屋人。
朝日新聞、中日新聞、フリーペーパーなどで映画紹介記事を執筆中。
映画フリーペーパー C2【シーツー】web版ブログ〝オー！ナイス！”不定期掲載