食のアート エル・ブリの秘密

1月7日から名古屋はゴールド劇場にて公開。

 

世界屈指の食通たちに愛された伝説のレストラン「エル・ブリ」。 

その厨房に君臨した料理界の革命児、フェラン・アドリア率いるシェフ達に

密着した貴重なドキュメンタリー。新メニュー完成からお披露目に至る、

その緻密なプロセスのすべてが見れる、グルメな方にオススメの一作です。

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『エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン』

出演:フェラン・アドリア、オリオール・カストロ、エドゥアルド・チャトルック

監督:ゲレオン・ヴェツェル

 

以前、スペインに旅行したとき行きたかったのですが、ツアーだったし予約も取れるはずないし・・

エル・ブリがプロデュースしたというハンバーガー屋さんがマドリードにありましたよ。

 日本では、エル・ブリ風というのかな。モダンスパニッシュ料理を「小笠原邸」でいただいたことがあります。

小笠原伯爵邸

 

東京ではエル・ブリ出身のシェフがいる

マンダリンオリエンタル東京 タパス モラキュラーバーでエル・ブリ風のお料理は食べれます。

一度行ったことありますが、とにかく飽きさせなくてどれもこれも驚きがあり、18品だったかな、まるでそれは食のアートでした。

エル・ブリが閉店し、映画が公開されたので(東京は10日から)現在予約が取れないかもね。

 

 

さて、世界中のグルメな人たちが一度は行ってみたいと熱望するレストラン、エル・ブリelBulli)。エル・ブジという表記もよく見かけますが、それはスペイン語読み。エル・ブリはバルセロナ地方の呼び方でどちらも正しいのですが、映画に合わせてエル・ブリで。

 

エル・ブリはバルセロナから160km、車で約2時間のロセスという街にあります。決して交通の便がよいわけではないのに、世界中から予約が殺到。予約できるかどうかは、まさに運次第です。というのも全45席しかないうえに、営業は一年の半分のみ。つまり年間8,000席程度のキャパシティーに対して、予約申込者数はなんと約50万件! ちなみに残りの半分は翌年のメニューの研究などに充てられています。閉店してしまったので行くことは出来ませんがそれほどまでにグルメさんを熱狂させたエルブリとはどんなお店なのか?そしてオーナーフェラン・アドリアはどんな人なのか。観てみる価値のある映画です。E1323393485005_1.jpg

もちろん、店は閉店ですが、今後は料理研究財団としていつかは、私たちの胃袋を満たせてくれることでしょう。

 

(映画資料から)

「エル・ブリ」は、スペイン・バルセロナから高速で約2時間ほど離れたカタルーニャ地方にある三つ星レストラン。45席しかないシートに世界中から年間200万件もの予約希望が殺到する<世界一予約のとれないレストラン>である。 

 カラ・モンジョイという美しく小さな入り江に面したこのレストランの厨房を仕切るのは、オーナーシェフのフェラン・アドリア。<世界でもっとも革新的なシェフ>と称され、食の世界に旋風を巻き起こし続けるカリスマだ。亜酸化窒素ガスを使いあらゆる食材を泡状にする調理法、エスプーマの開発や、ミキサーにかけた様々な食材をカラフルな球体にすることなど様々な調理法や器具も考案している。また日本の食材、ゆずの魅力を世界中に広めた功績は有名だ。

「常に客に驚きを提供する」という強いこだわりを持つ彼は、先進的な手法を模索しながらときに科学との融合も試み、斬新なアイディアを用いて食の固定観念を打ち破ってきた。

 しかし、’11年1月、突然、同年730日をもってレストラン業務を終了することが発表された。このニュースは世界中を駆け巡り、食の世界ばかりか食に関係のない業界にも大きな衝撃を与えることに。とはいえ、食の研鑽に憑かれた彼の闘いに終止符が打たれたわけではない。今後はエル・ブリを料理研究財団に変え、コンテンポラリー料理のさらなる進展のために心血を注ぐという。ハリウッドでの映画制作も進行中だ。

 本作は伝説のレストラン、エル・ブリの裏側にカメラが密着した貴重なドキュメンタリー。通常は4月初めから秋までのオープン期間を変更し、初めて7月から冬まで営業をするという新しい試みの準備過程を記録したものである。

E1323393485005_3.jpg 冬に旬を迎える食材を意識し、アトリエでの新しい料理の開発と研究、レストランでのクリエイティブな作業、そして新メニュー完成からお披露目に至るまで。それらの緻密なプロセスには例年以上に神経が注がれ、ただならぬ意欲に燃えている。その姿には、食に興味のある人はもちろんまったく関係のない人も驚き、興味をかき立てられるのは必至だろう。

 映画は、スタッフによって荷造りされた様々な調理器具がバルセロナにある料理研究用のアトリエに運ばれるところから始まる。ドイツ生まれのゲレオン・ヴェツェル監督は余計な演出を削ぎ落とし、フェランとそのスタッフの動きと会話、多彩な食材とその調理の姿を追いながら、彼らの苦悩と焦燥、新しい物を生み出すことの喜びと達成感をフィルムに焼き付け、「エル・ブリ」の神髄を伝えている。美食家が垂涎の映画であることは間違いない。

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