期待の女流監督〜

日本の高度経済成長期に熱血営業マンとして会社を支え、退職後にステージ4の胃ガンに侵されていることがわかった父・砂田知昭を主人公に、「家族の生と死」という重いテーマとは裏腹に軽快なタッチで描かれたエンターテインメント・ドキュメンタリー。

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本作は、映画『誰も知らない』などの是枝裕和監督がプロデュースを手掛け、是枝監督の助監督を務めた経験のある砂田麻美監督のデビュー作。

題材は重く辛いのに、どうしてこんなに軽快に描けるのだろう。
映画監督を目指す方はぜひ観て欲しい。
辛口編集者のみなさまがたが声をそろえて「めちゃくちゃよかった!」と賞賛。
どれどれ、そんなによいのかな。とおもって期待してみたら期待以上。
この映画は見る側のことを考えたドキュメンタリーです。
病気の身内を撮る、しかも父。家族や身内友だちには見てもらえるだろうけど、
多くの人をかんどうさせるって難しい。
砂田監督の視線は人間・生命・家族のおかしみと哀しみの両方に届くよう表現しています。

1978年生まれ。2002年からずっと映画の世界で下積みをして、多くの名監督にもまれて勉強して。
努力家なんだな・・
満を持しての長編映画監督デビュー!
9月に砂田監督に会うのが楽しみでしかたがありません。
10月1日よりミッドランドスクエアシネマにて公開。

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