一枚のはがき

ついに公開となります。「一枚のはがき」

東京国際映画祭の時、記者会見に出席しましたが、スケジュールがあわず、映画は未見だった。
日本映画界最高齢 99才の新藤兼人監督がとった映画はパワフル。わたしたちに戦争の醜さを教えてくれました。
悲しさを全面にだすのではなく、ユーモアもたっぷり、色気もある。
現代に生きる私たちからしたら主人公の友子の人生はおとぎ話のようにも思えました。
監督の実体験を元にしたという本作。
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戦争末期。中年兵として徴集された松山啓太(豊川悦司)。彼は、仲間の兵士・森川定造(六平直政)から

『今日はお祭りですが あなたがいらっしゃらないので何の風情もありません 友子』と記された一枚のハガキを託される。

終戦後、彼はそのハガキの送り手である兵士の妻・友子(大竹しのぶ)を訪ねるが…。

 

実は、この啓太が生き延びたのは、上司によってひかれたクジのおかげ。彼を含む6名だけがたび重なるクジによってもなお戦地に行かず予科練の宿舎掃除など国内での仕事を担当。そのひとりが、新藤兼人監督だった…と、こういうこと。

だから監督はずっと94名の兵士のことが忘れられなかったのです。豊川悦司演じた啓太という青年に自分を投影しているのでしょうか。

しかし、人の命をくじで決めるなんて・・戦争とは一体なんなんだ?!

 

 

ちょっと間違えば滑稽になってしまうほどのおおげさな戯画的表現なので

リアリズムは感じられないけど、俳優による大げさな演技こそがこの映画の最大の見どころだと思います。

戦争に選択権なしにお国のために狩り出された人々の思いが痛切に伝わってきました。

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