ゆーと。のピースオブシネマVol.25「BABYLON」

「エロ×グロ×ドラッグ」なんでもアリ! ハリウッド黄金期、夢に翻弄され夢を叶えて行く、6人の物語。
ゆーと
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こんにちは!ゆーと。です。

R15にしてくれてありがとう!!!

エンドロール中ずっと口ポカーンでした。笑
轟音のジャズがずっと脳内再生されています。

今回は、「BABYLON」の紹介です。
僕も世界史の授業で習いましたが、「バビロン」というのは、メソポタミア文明の神話に出てくる、調子に乗りすぎて崩壊していった王朝のようです。
そんなタイトルの通り、エンタメが映画しかない時代にハリウッドという街(砂漠)が一気に盛え、変わり、翻弄される人々の物語でした。

およそ100年前、まだ無声映画の時代
映画産業というのは今よりも超一大産業で、みんなが夢を見て、みんなが憧れる業界で、超超超儲かっていたんですよ。
だから毎晩毎晩パーティーが開かれていて、そのパーティーというのも、そこら中に乱行している男女や、ドラッグをキメている人達、etc..
とにかくやりたい放題なんですよー。笑
そのパーティーの描き方が秀逸で、
さすがデイミアンチャゼル監督としか言いようがないのですが、我々に轟音で華やかな世界観をこれでもか!という程に一気に浴びせてくるのです。前半だけでどっと疲れました。
ですが、その轟音が一気に止み重要な会話だったりのシーンになるので、コントラストが非常についていて、一気に引き込まれる要因になりました。

Margot Robbie plays Nellie LaRoy in Babylon from Paramount Pictures.

 

 

 

 

 

「映画に恋焦がれ、映画に夢を見て、映画のような大きなものの一部になりたい」という人物たちの、虚栄心の行方は一旦は良い方向に行くものの、ドロドロと衰退していく姿が非常に切なかく、「映画」という幻想の塊が孕んでいる狂気性が恐ろしかったです。
僕も映画の一部になろうとしている身として、怖さを感じました。

相変わらず夢老い人を描くデイミアンチャゼル監督ですが、人物たちの綺麗なサクセスストーリーだけでなく、「映画」というもの自体の綺麗事では無い存在価値というものも考えさせてくれます。
結論、映画はあった方がいいんですけど、その業界に飲み込んでもらえず、吐かれていく者たちのことも徹底的に汚く描く姿勢が印象的でした。

照明と衣装の色だったり、細かい画作りにも緻密なメッセージが隠されていて、3時間越えで疲れますが、見応えは抜群にありました。

Margot Robbie plays Nellie LaRoy in Babylon from Paramount Pictures.

 

 

 

 

これまでの映画へのリスペクトも垣間見れて、怖さもあるものの、結果的にはやっぱり映画の世界に自分も飛び込みたくなりました。

今作は映画館で観ないと面白さが半減します。
轟音をぜひ、映画館で!

では、また次回!

 

作品概要『バビロン』

作品名:『バビロン』
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
企画・脚本:小山薫堂 『おくりびと』
出演:ブラッド・ピット マーゴット・ロビー ディエゴ・カルバ
ジーン・スマート ジョヴァン・アデポ リー・ジュン・リー
トビー・マグワイア オリヴィア・ワイルド 
キャサリン・ウォーターストン サマラ・ウィービング
配給:東和ピクチャーズ R15+
公式サイト:https://babylon-movie.jp/
Twitter:@Paramount_Japan
©2023 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

*プレゼントページ

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ゆーと。

映画観賞:年間200本
将来は映像監督めざしています!

初の短編映画製作しました。

Twitter @yutomiyake

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