ゆーと。のピースオブシネマVol.21『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』

亡きテイチャラの意志を受け継ぐ者は誰か。
テイチャラの居ないこの世界に希望はあるか。

ゆーと
ゆーと
こんにちは!ゆーと。です!

今回は、ハリウッド映画の保守的常識を打ち破り、希望と感動を与えた前作「ブラックパンサー」の続編、「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」の感想です。

いやぁ~、マーベル作品の本気(ガチさ)をブワァッと浴びました。

観終わった直後はまともな感想が出てこないくらい、達成感と虚無感が押し寄せてきて、マーベル映画はここまで来たのか…と力強さに上映後はしばらく脱力してしまいました。

完璧ではないヒーローたち

今作に限らず、マーベル作品に共通して通ずることで、僕が大好きなところは
「凄いパワーを持った強い奴が強い奴を倒す」
という単純で分かりやすい構図ではなくて、過去に悲しみや喪失があって、時には向かってくる敵に立ち向かうのが困難な時もある完璧ではないヒーローだから、まず人間として厚みがある人物設定で、他者の傷がわかるから、人の上に立つことができて偉大なヒーローなんだと毎作品教えてくれるのが大好きです。

前作も今作も、映画の中で起きている民族同士の分断は、よく見ると現実世界で起きている分断や争い事、人間同士の対立だったりと本質的には変わらなくて、実世界とのリンクに色々な複雑な事柄を考えさせられます。

分断や争い、差別だらけの我々の住む世界に大事なメッセージを残し、気づかせてくれる優しい作品でした。今作は、前作とは違ったアプローチでのワカンダの民族色の強いテイストになっていて、ワカンダの壮大な自然界(海、陸、空)の美しい風景に映えるアクションシーンは、確実にレベルアップしていて、圧巻です。

特に今作は、“海”が一つの重要なキーになるので、海の深い“青色”の表現も奥深くて、海中での戦闘シーンは、まるでディズニーのアトラクションに乗っているかのような、勢いと希望に満ちています。

これまでのマーベル作品とは違う、かなりの哀愁までをも感じる冒頭のOPは作品への熱意と決意を感じます。

テイチャラの意志を誰が引き継ぎ、戦っていくかを、皆さんの目でぜひ目撃してきてください。

ゆーと
ゆーと
では、また次回!

『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』
11月11日(金)日米同時公開
原題:Black Panther: Wakanda Forever
監督:ライアン・クーグラー
製作:ケヴィン・ファイギ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)Marvel Studios 2022

公式サイト https://marvel.disney.co.jp/movie/blackpanther-wf

ゆーと。

映画観賞:年間200本
将来は映像監督めざしています!

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Twitter @yutomiyake

 

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