映画ナビゲーターのヴィトルです。
毎週水曜日は東海ラジオ
『OH! MY CHANNEL!』の番組内で最新の映画を紹介しています。
左:メインパーソナリティ 大前りょうすけさん
今回は恋の痛みと喜びを描いた青春映画『リコリス・ピザ』を紹介しました。
世界の映画賞で受賞&ノミネート「リコリス・ピザ」
カンヌ・ベルリン・ベネチアの3大映画祭で監督賞を受賞しているポール・トーマス・アンダーソン監督(通称PTA監督)の最新作。
アカデミー賞 主要3部門にもノミネートされ公開される前から話題になっていましたね。
「物語」
舞台は1970年代のサンフランシスコ、サンフェルナンド・バレー。
俳優活動を行う高校生のゲイリーはある日、カメラアシスタントをしている10歳年上の女性アラナと出会い一目惚れをします。
その後、二人は歩み寄ろうとするが時にすれ違い、離れたりを繰り返しながらかけがえのない時間を過ごしていく。
2人の不器用な恋模様を描いた作品となっています。
すごくシンプルなストーリーになっている今作。
社会の怖さを知らない青年が平凡な日常を変えたいと願っている年上の女性に一目惚れをするが相手にしてもらえない。
それでも振り向いてもらう為にアタックを続ける、ただそれだけ‼️
それだけのはずなのに見せ方や監督の抜群なセンスが詰まっているので飽きずに観られるし、この時代を生きていないのにどこか懐かしさを感じられるからすごい‼️
なぜ懐かしく感じるのかな?とふと考えた時にこの映画は青春時代の本来なら”隠しておきたい部分”を素直に見せてくれるからだと思いました。
例えば、15歳の主人公にニキビが出来て気にしていじっていたり、お互いが意識しているはずなのに強がって関係がこじれたり、男子が仲間とバカ騒ぎしているのを見て「こいつないわ」と冷める瞬間など誰もが経験しているがあまり言いたく青春時代の”若さ”と”愚かさ”を両方見せてくれる。
だから懐かしく感じるのだと思いました。
そこに70年代のファッションと音楽が足される事で気が付けば最終的には愛しい作品になってしまいました。
それでは。
また来週〜
チャオチャオ〜
映画詳細
監督 | ポール・トーマス・アンダーソン |
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キャスト | アラナ・ハイム、クーパー・ホフマン、ショーン・ペン、トム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパー、ベニー・サフディ |
作品データ | 2021年製作/アメリカ |
配給 | ビターズ・エンド、パルコ ユニバーサル映画 |
公式サイト | https://licorice-pizza.jp/ |
コピーライト | © 2021 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All Rights Reserved. |
ヴィトル
広告、雑誌、コマーシャルモデルとして東海地区を中心に活動をはじめ、2009年から中京テレビ『ラッキー!!』でテレビデビューし、タ レント、リポーター、また、映画好きが高じて日本の俳優、ジョニーデップ、クリスプラットなどハリウッドス ターなど映画インタビュアーとして活動の場を広げる。イベントは、バブルラン 、ウォーリーラン、ミニオンズランなどランフェ スのMCをきっかけにDJとしてもデビュー。昨年は「あいちトリエンナーレ」にも参加。