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脱力系のユーモアと皮肉が効いた政治コメディ
『決戦は日曜日』
蜘蛛の人の最新作が話題だけど、小粒ながらしっかり楽しませてくれる映画をご紹介。
親の地盤を継いだド素人二世候補と、選挙を知り尽くした議員秘書チームが繰り広げるドタバタ選挙戦を描いたブラックコメディ『決戦は日曜日』。
自由奔放で熱血ぶりがウザい二世候補と、次々起こるトラブルに全く動じず受け流す脱力系秘書チームのギャップ、
さらに横柄で腹黒い地方議員、頑固で口うるさい後援会などいかにもいそうなオヤジたち、
そして失言、炎上、スキャンダルといかにもありそうなエピソードにクスクス笑いが止まらない。
癒着に汚職は当たり前。
選挙に勝てるなら人が不幸でも国がピンチでも大喜び。
そんな狂った政治の世界を、ユーモアと皮肉を効かせて軽やかに描いた日本映画ではめずらしい作品。
窪田正孝、宮沢りえ、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真など実力派たちの安定感に、人気上昇中な赤楚衛次ニの今っぽさと、キャストの演技&バランスも絶妙!
さて今回の写真のアイテム。
ひとつは物事の流れの良し悪しを表す演出が
印象的だったライターを。
そしてもうひとつは窪田正孝演じる主人公に、
ある気付きを与えるコーヒー。
しかし、ドブみたいな味のコーヒーってw
どれぐらいまずいんだろうか…
2022年製作/105分/G/日本 配給:クロックワークス (C)2021「決戦は日曜日」製作委員会 https://kessen-movie.com/[フォトdeシネマ]
映画ライター 尾鍋栄里子(おなべえりこ)
映画館バイト→雑誌映画担当→映画ライターと、人生の半分を映画業界の片隅で生きる名古屋人。
朝日新聞、中日新聞、フリーペーパーなどで映画紹介記事を執筆中。
映画フリーペーパー C2【シーツー】web版ブログ〝オー!ナイス!”不定期掲