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ロックスター、デヴィッド・ボウイの若き日の苦悩
『スターダスト』
音楽史に名を残すロックスター、デヴィッド・ボウイが、アルバム「ジギー・スターダスト」(72)を発表する前年、成功前夜の若き日を描いた本作。
デヴィッド・ボウイと言えば、『戦場のメリークリスマス』に出演していた「レッツ・ダンス」の世界的ロックスター、というイメージしかなかった私。
3枚目のアルバム「世界を売った男」の初の全米プロモーションツアーで、こんな扱いをされていたなんて!
兄の病気や遺伝の影響に怯えながら、不遇のときを過ごすボウイの苦悩と葛藤、「1人でも君の曲を信じれば、世界は変えられる」と、
必死にサポートするパブリシストの存在、「ジギー・スターダスト」誕生のきっかけと、描かれている全てに驚いた。
さらにチラッとマーク・ボランが出てきたり、アンディ・ウォーホルを訪ねたり、当時の交友関係にも興味津々。
基本的に暗く鬱々とした映画だけど、アーティストのダークな一面に惹かれる私は、俄然ボウイに興味が湧いて、
今さらながらアルバムを聴いてみたくなった。
さて70年代のデヴィッド・ボウイは奇抜なメイクと、ファッションも印象的だったということで、
今回の写真のアイテムはメイク道具を。
ボウイは歌舞伎などの日本文化に影響を受けていたそうで。日本人としては親近感が湧いちゃうわー。
2020年製作/109分/PG12/イギリス・カナダ合作 原題:Stardust 配給:REGENTS http://davidbeforebowie.com/
[フォトdeシネマ]
映画ライター 尾鍋栄里子(おなべえりこ)
映画館バイト→雑誌映画担当→映画ライターと、人生の半分を映画業界の片隅で生きる名古屋人。
朝日新聞、中日新聞、フリーペーパーなどで映画紹介記事を執筆中。
映画フリーペーパー C2【シーツー】web版ブログ〝オー!ナイス!”不定期掲