今年のアカデミー賞の有力候補として話題沸騰中の短編映画『あめだま』が、短編映画単独での劇場公開という東映アニメーション初の試みになることが明らかになりました。
本作は、第31回キネコ国際映画祭や第38回シネキッド・フェスティバルなど、数々の映画祭で賞を獲得しており、現在は第97回アカデミー賞®短編アニメーション部門にノミネートされています。今回は、映画ファンからの熱い要望を受けての異例の劇場公開となります。
「あめだま」は、“児童文学界のノーベル賞” とも称されるアストリッド・リンドグレーン受賞作家のペク・ヒナ氏の原作を映像化した作品です。コミュニケーションが苦手な少年・ドンドンが、不思議なあめだまを通じて心の声を聞けるようになり、成長していく物語です。
監督したのは西尾大介氏、プロデューサーは鷲尾天氏で、「ふたりはプリキュア」シリーズを手掛けた名コンビが再びタッグを組んでいることも話題です。音楽は日本アカデミー賞最優秀音楽賞受賞の佐藤直紀氏が担当し、映像制作は「THE FIRST SLAM DUNK」のダンデライオンアニメーションが手掛けており、緻密なCG表現と独創的なビジュアルで、原作の温かい世界観を忠実に再現しています。
公開は、2月28日(金)からミッドランドスクエアシネマほかで2週間限定となり、特別興行のため、料金は一律1,000円(税込み)です。
なお、アカデミー賞の授賞式は、日本時間2025年3月3日にアメリカ・ハリウッドのドルビー・シアターで開催され、その前後での鑑賞が可能となります。多くの人にとって忘れられない感動体験になりそうです。
公開劇場などの詳細は、公式ホームページをご確認ください。
公式ホームページ:https://www.toei-anim.co.jp/movie/magic_candies/
文 にしおあおい(シネマピープルプレス編集部)
作品紹介
【ストーリー】公園で遊んでいる子供たちを眺めながら、 片隅で一人でビー玉遊びをしているドンドン。
彼に寄り添うのは年老いた犬のグスリだけ。
新しいビー玉が欲しくて文房具屋に行ったドンドンは、 店主のおじいさんから、 ビー玉の代わりにあめだま一袋を買うことになる。
家に帰って色とりどりのあめだまから一粒選んで口に入れると、 どこからか自分の名前を呼ぶ声が聞こえ始めて…?
心の声が聞こえるようになる、不思議なあめだま。
あなたは誰の声が聞きたいですか?
監督:西尾大介
原作:ペク・ヒナ『あめだま』『ぼくは犬や』
(韓国・Storybowl 社刊、日本・ブロンズ新社刊)
プロデューサー:鷲尾 天 音楽:佐藤直紀
出演:嶋 陽大 岩崎ひろし 山路和弘
雨蘭咲木子 渡辺いっけい 大井希心
長谷川義史(特別出演)
アニメーションプロデューサー:西川和宏
CG スーパーバイザー:清水剛吏
アートディレクター:江場左知子
製作 東映アニメーション株式会社
アニメーション制作:ダンデライオンアニメーションスタジオ
(C) Baek Heena, Toei Animation
公式サイト:https://www.toei-anim.co.jp/movie/magic_candies/
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