三山凌輝、地元名古屋で熱烈アピール!映画『誰よりもつよく抱きしめて』イベント

『誰よりもつよく抱きしめて』名古屋公開記念イベントオアシス21

2月9日、名古屋栄のオアシス21 豊田合成リンク 特設ステージにて、映画『誰よりもつよく抱きしめて』の公開記念イベントが開催されました。

このイベントには、主演の三山凌輝さん(BE:FIRST)、久保史緒里さん(乃木坂46)、ファン・チャンソンさん(2PM)、そして内田英治監督が登壇。

映画『誰よりもつよく抱きしめて』の公開記念舞台挨拶

イベント中、通りがかりの人にも積極的に映画をアピールした三山さんは、地元・愛知のオススメスポットや現在の心境を明かしました。

本作は、新堂冬樹さんの同名純愛小説を、『ミッドナイトスワン』『サイレントラブ』の内田監督が映画化した作品。触れ合うことがままならぬ生きづらさを抱えながらも、愛を通して他者と関わる人間の様相を映しだします。

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良城の「人」の部分にフォーカス
ひとりの人間として向き合った(三山)

公開3日目を迎え、心境を聞かれた三山さんは、「名古屋が地元なんですけど、まさか舞台挨拶の流れから、ここに立たせてもらえるとは思ってなくて不思議な気持ちです」と率直な思いを口にすると、目の前のリンクで楽しそうに滑る子どもたちの姿に、「マジで面白いなこの風景!」と笑顔を見せました。そして、通りがかった人たちにも隙あらば元気よく映画をアピール。「オアシス21には、何度も来ている」そうで「もう庭です!」と、地元でのイベントを心から楽しんでいる様子でした。

この週末は、最強寒波が訪れていた名古屋。「撮影の時も寒かったね~」と振り返った三山さん。「ちょうど1年ぐらい経ったのかな? 僕が演じた水島良城という人は、強迫性障害を抱えているのですが、僕自身は彼の『人』の部分に焦点を当てて演じました。病気だからとか、こういう病気はこういうものだ、っていうような固定観念で見るのではなく、同じような病気や悩みを抱えている人でも、それぞれ悩みや辛さは違う。『色々な生き方があるように色々な悩みがある』というのが、この映画のメッセージだと思うんです。だから、僕自身ひとりの人間として役に向き合い、演じきりました。」と語りました。

内田監督は、三山さんの印象について、「韓国でお会いした時は、丸坊主で髪が真っ赤で、今とは全く雰囲気が違いました。骨太で野性的なところが魅力的だと思いました」と語りました。しかし、「撮影の時には、役に感情移入していて繊細な感じになっていたので、そのギャップに驚きました」と明かしました。

 

月菜役は今までで一番難しい役でした(久保)


また、書店員の桐本月菜役を演じた久保さんは、「実際に撮影に入ってみて、好きな人に触れられないというのは非常に大きなことだなと感じた」とその難しさを痛感。「でも、人と関わっていく中で『壁』というものは必ず存在するものなので、人間同士の心の触れ合いのようなものをテーマに演じさせていただきました」と振り返りました。

内田監督は、「彼女とは今回で3回目の作品になりますが、いつも悪女や犯罪者を演じていて、今回初めて普通の役をお願いしたのですが…」と明かすと、久保さんは「今までで一番難しかったです」と答え、「心情の動きや気持ちを表情で見せなければいけないので、その繊細さにとても苦戦しました」と語りました。

僕が演じたジェホンはミステリアスな人(チャンソン)

さらに、チャンソンさんは、演じたジェホンという役柄について、「初めて脚本を読んだ時はミステリアスな人だと思った」と明かす。「『なんでこういう行動するんだろう?』と疑問に思うぐらいジェホンの行動が不思議に思えて、『真実の愛なんてカップル1万組中1組ぐらい』と言いながら月菜を励ましたりもするんだけど、そこは理解するように頑張りました!」と明かす。

地元・名古屋を意識?なんかいつもと違う三山の姿に

内田監督に言わせると、この日の三山さんはいつもと違ったようで、「なんかいつもと違うんですよ!」と指摘。久保さんも「カッコつけてる」と言うと「オイオイオイ!誰がカッコつけてるんだよ!」と反論する三山さん。すると、チャンソンさんが三山さんの肩をポンと叩き「カッコイイぞ!」とサムズアップ。すると、三山さんも韓国語で「モシッタ~(멋있다)」と返し、「イエーイ~」とチャンソンさん。

さらに、内田監督からチャンソンさんに「今日はファンの方もいっぱいいるからカッコつけてみてよ!」と無茶ぶりされると、「カッコつける」と言いながらポーズを披露。会場からの「カッコイイ~」という声に、すごくいい声で「ありがとう~」と応えたチャンソンさんでした。

三山さんからの「声作ってんな~」というツッコミにも「もともとこういう声」とさらに良い声で応えるチャンソンさん。思わず三山さんも「麒麟の川島さんやん!」と会場を笑わせた。最後はお互いに「これからもよろしくね」「よろしくおねがいします。こちらこそ」と仲の良さを見せ、会場にはホッコリとした空気が流れました。

「モシッタ~(멋있다)」は韓国語で「かっこいい」という意味で使われる言葉。外見だけでなく、考えや行動が素敵な場合にも使われるのだそう。

三山さんおすすめの愛知のスポットは?

地元・愛知のおすすめを聞かれると、オアシス21を挙げ「ここ、夜になると夜景がすごく綺麗なんですよ!」と、三山さん。「上を見てもらうと水が流れていているんです」という三山さんの言葉に、チャンソンさん、久保さんも「ほんとだ~」「綺麗~」「すご~い」とテンションがあがった様子。意外と気づかないんですけど、夕焼けも綺麗なので、1日中楽しめます。」ふたりの食いつき具合に、三山さんも嬉しそうな表情を見せました。

オアシス21 水の宇宙船からの光景

さらに、三山さんは観客に語りかけ、「みんな、足元ばかり見てないで、上を見てみろよ!綺麗だぞ!」と、オアシス21の魅力をアピールしていました。

最後に、三山さんが、選挙運動の演説顔負けの声量で、映画をアピールしつつ「純粋で、人と人とが交差する、誰もが生きていく中で味わう葛藤やモヤモヤする気持ちが繊細に描かれている作品です。誰が見ても何かしらの形で心動かされる作品になっていますので、ぜひ劇場に足を運んでくれたら嬉しいです。」と言葉を述べ、イベントを締めくくりました。

映画『誰よりもつよく抱きしめて』は、2月7日より全国大ヒット公開中です。

取材・文 にしおあおい(シネマピープルプレス編集部

『誰よりもつよく抱きしめて』作品データ

【STORY】鎌倉の海沿いの街で同棲する、絵本作家の水島良城(三山凌輝)と書店員の桐本月菜(久保史緒里)。学生時代から付き合ってきた二人は、お互いのことを大事に思い合っているが、良城は強迫性障害による潔癖症を患い、恋人の月菜にも触れることができず、手をつなぐことすらできない日常が続いている。ようやく治療を決意した良城は、合同カウンセリングで初めて同じ症状を抱える女性・村山千春(穂志もえか)に出会う。思いを共有できる相手に出会えたことを喜び、千春との距離を縮めていく。仲睦まじく思いを共有する二人の交流を目の当たりにし、月菜はショックを受けてしまう。二人の溝がどんどん深くなっていくなか、月菜の前に、恋人と触れ合っても心が動かない男・イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が現れる。愛する人と触れ合うことがままならない者たちがすれ違い、ぶつかり合い、関係が交錯していく―。

タイトル:『誰よりもつよく抱きしめて』
監督:内田英治 脚本:イ・ナウォン
原作:新堂冬樹「誰よりもつよく抱きしめて」(光文社文庫)
出演:三山凌輝、久保史緒里(乃木坂46)、ファン・チャンソン(2PM)、穂志もえか、永⽥凜、北村有起哉、北島岬、⽵下優名、酒向芳
配給:アークエンタテインメント
©2025「誰よりもつよく抱きしめて」HIAN /アークエンタテインメント
公式サイト: dareyorimo-movie.com

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